運命は誰にでも変えられる。しかも、いつからでも一瞬で変わる。
会社においては、社長の運命が変われば、業績が変わり、巡り巡って社員の運命を動かす。運命一つで、会社の命運や自分の人生が決まるということだ。
この記事では、運命の基本概念、並びに、運命を変える方法について、詳しく解説する。
人生は、宿命と運命で決まる。
宿命とは不変のものだ。生まれる日、場所、環境などは先天的に決まっており、変えようがなく、個々の宿命は、あるがままに受け入れるしかない。
一方の運命は不変ではない。運命は、生まれ落ちたその日から、その人自身の決断の連続によって形成されるので、生き方・在り方次第で、誰にでも変えることができる。しかも、いつからでも、一瞬で変えることができる。
東洋哲学などを紐解くと、人生の25%は宿命で決まり、残りの75%は運命で決まると云われている。
どんなに厳しい宿命であっても、運命を動かすことができれば、宿命を乗り越えることができ、更には、予想を大きく超える飛躍も可能だということだ。
運命を変える方法を2つ紹介する。
ひとつは「今を生きる」こと、もう一つは「想いを共有する」ことである。
今を生きるとは、いま目の前のことに全力を尽くすということだ。悩みや不安の種は、過去を振り返ったり、有りもしない未来を想像したり、今から目を背けることで生まれるが、過去や未来に惑わされることなく、とにかく、今を生きることに集中するということである。
目の前の人や目の前の仕事に尽くして尽くして、尽くし続ければ、運命が好転し、運命がどんどん変わる。今、この瞬間を大切に生きることで、運命は大きく変わるのだ。
想いを共有するとは、自分の実現したい夢、なりたい自分、会いたい人、やりたい仕事など、とにかく自己実現の種があるのであれば、他人と想いを共有し、他人を巻き込むことである。
わたしの想いは、すべての中小企業の経営力を底上げすることと、更なる高みを目指す経営者を全力でサポートすることだが、折にふれて、想いを発信している。そうすると、まったく思いもよらないご縁から私の想いが実現することがある。
やりたいことがあることは素晴らしいことだが、想いを共有しなければ、その想いは実現しない。1回や2回で諦めるのではなく、百回、千回と想いを共有すれば、想いは必ず実現する。
人生は儚く、じつに短い。
わたしも、バリバリ仕事できるのも、せいぜい残り数十年だ。
宿命は凡人以下だと思うが、三十代前半には自分が大好きな分野で起業し、四十代前半には念願の商業出版を実現し、二十歳の頃には想像もできなかった今を生きていることを考えると、自分の運命が大きく変わっていることを実感する。
運命が変われば、間違いなく人生が好転し、飛躍のチャンスに恵まれる。残り僅かな“今この瞬間”を、一所懸命に生きたいと思う。皆様にも“今を生きること”を衷心からお薦めする。