起業家になるには|起業家精神から資質診断まで徹底解説

起業家になるには|起業家精神から資質診断まで徹底解説


起業家とは、自らのひらめきやアイデア、或いは、情熱や努力をもとに新しい事業を起こす人のことだ。


起業する会社形態が個人事業主だろうが、法人だろうが、ゼロから有を生み出す会社の創業こそが、起業であり、起業家たる所以である。


当然ながら、起業家=創業者であり、雇われ社長や、事業承継で会社を引き継いだ社長などは、起業家ではない。


また、企業経営を得意とする企業家、事業運営を得意とする事業家、生産・流通・販売といった実業分野の事業運営を得意する実業家なども、起業家ではない。


この記事では、起業家になるためにすべきこと、起業家精神や起業家の資質診断に至るまで、起業家になるために理解すべき事について、詳しく解説する。



起業家になるには何をすべきなのか?


起業家になるには何をすべきなのか?


起業家になるには、年齢も学歴も関係ない。


起業家になるために必要なことは、興味を持ったことに対して、真摯さと情熱を持って全力で取り組む姿勢である。


例えば、どんな人間、どんな事であっても、人は好きなものであれば熱心に努力するので上達が早いということを表した「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるが、このことわざほど、起業家になるために必要な資質を表したものはない。


子供であれ、大人であれ、「好きこそ物の上手なれ」のことわざ通りに好きなことに熱中していれば、周囲の状況関係なく、その人独自の哲学や世界感が形成され、何れその分野でトップになることも夢ではなくなる。


世界を大きく変えるようなビジネスを数多に生み出した、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、アップル創業者のスティーブ・ジョブス氏、フェイスブック創業者のマーク・ザッカ―バーグ氏などは、大学在学中に自らが思い描いたビジネスに熱中し、全員、大学を中退し、起業家として大成功を収めているが、これなどは「好きこそ物の上手なれ」の典型的な成功例である。


また、起業家としての成功を掴むには、会社経営について事前に勉強しておくことも大切だ。


なぜなら、起業家としての成功は、起業した後の事業経営にかかっているからだ。


起業のスタートアップと起業後の事業経営に関しては「起業に失敗しないために必要なもの|起業アイデアから資金調達まで一挙大公開」で徹底解説しているので、具体的な起業プランが仕上がっている起業家はこちらの記事を合わせてご覧になることをお薦めする。



起業家精神とは?


起業家精神とは、アントレプレナーシップ(entrepreneurship)の訳語であり、自らが新しい分野で事業を起こす精神、或いは、新しい事業分野を開拓する精神といわれている。


起業家精神で最も重要な要素は、ビジネスを構築する卓越した思考と、そのビジネスに取り組む熱意である。


なぜなら、起業したビジネスの成功と失敗は、経営者の能力と思考と熱意で決まるからだ。


起業家にとって、自身の経営能力は周囲のサポートでいかようにも補うことができるが、思考と熱意は自分のセンスとヤル気だけが頼りになる。


例えば、素直で柔軟な思考を持っているか否か、すべての責任を自分に帰結できる思考を持っているか否か、或いは、成功するまで諦めない熱意を持っているか否か、などの要素は、起業家精神を形成するうえで不可欠で、起業家に必要な思考と熱意が、強靭な起業家精神を形成するのだ。


また、起業家精神は、起業後の会社経営にも大きな影響を及ぼすので、起業家精神を持ち続けることも大切だ。


当然ながら、起業家精神が弱まると、その会社の成長スピードが減速し、衰退の一途を辿ることもあり得る。


起業家精神をいかにキープし続けるかが、起業家人生の幸と不幸を分かつのだ。



起業家に必要な資質と精神が分かる適正診断


最後に、起業家に必要な資質と精神について自己診断してみてほしい。


経営の専門家の立場から、起業家に必要な資質と精神が分かる適正診断チェックリストを作成している。


自身の能力とチェック項目を照らし合わせて、起業家に必要な資質と精神を持ち合わせているか否か、自己診断してみてほしい。


起業家に必要な資質と精神の適正診断

☑素直で謙虚である


☑運があり、勝負強い


☑自分の能力を弁えている


☑人に任せられる度量がある


☑主観と客観のバランス感覚がある


☑最後まであきらめない意志の強さがある


☑世間一般の価値観に疑問を持ったことがある


☑熱中できる得意分野がある(あったでも良い)


☑好きなこと、興味のあることは徹底的に極める


☑貴重な情報はお金を払ってでも仕入れる(勉強するでも良い)


☑かなりの無理を言っても許される間柄の家族や知人友人がいる


自己診断の結果は如何だっただろうか?


ひとつでも多く当てはまる項目があれば、起業家に必要な資質と精神を持ち合わせていて、起業家に向いているといえる。


逆に、当てはまる項目が少ない場合は、そこが弱点となり、起業家としての失敗リスクが高くなる。起業家として失敗しないためには、謙虚に、真摯に、起業家としての資質と精神を研鑽することが大切だ。