社長が知るべき経営の目的とは|経営の目的を見失うと会社が衰退する

経営者が知るべき経営の目的

 

経営の目的とは何か?

 

考えたことがあるだろうか?

 

経営の目的以前にそもそも経営とは何かというと、営みを経ける(続ける)ということだ。

 

そして、経営を続けるために欠かせない条件は、利益の拡大だ。なぜなら、会社は現金がなくなると倒産するからだ。

 

それでは利益の拡大が経営の目的なのかというと、そうでもない。

 

利益は、経営を続けるための燃料に過ぎず、利益の先にあるものこそが、経営の目的になる。

 

つまり、企業に利益をもたらす人物を創造することが、経営の目的になるのだ。

 

企業に利益をもたらす人物は会社を創業した経営者でもなければ、汗水流して一生懸命働いている社員でもない。

 

顧客である。

 

顧客は、企業が提供する商品やサービスを購入することで企業に利益をもたらし、企業の成長発展を支える唯一無二の存在だ。

 

従って、顧客の創造こそが経営の目的になるのだ。

 

この経営の目的を達成することは、けっして簡単ではない。

 

なぜなら、既存顧客に商品を提供するだけでは、経営の目的を達成したことにはならないからだ。

 

まだ見ぬ潜在顧客に対して商品を提供しない限り、新たな顧客を創造したことにはならない。

 

つまり、潜在顧客の要望を叶えてこそ、経営の目的が達成されるのだ。

 

 

経営の目的を達成するために経営者がすべきこと

 

経営の目的は、潜在顧客の要望を叶えるところある。

 

つまり、潜在顧客の要望を叶えることを揺るぎないゴールに掲げて、利益を拡大している限り、経営が行き詰ることは、そう起こり得ない。

 

潜在顧客の要望を叶えるという経営の目的を分かりやすく具現化している企業の代表例はアマゾンだ。

 

アマゾンで本を選んでいると、顧客の潜在需要をくすぐるおススメ商品がいくつも提示される。おススメ商品のなかに顧客の潜在需要があれば、その顧客を新たに取り込むことができる。

 

また、検索ワードに関連した広告を表示させるグーグルの技術も、潜在顧客の要望を叶えるという経営の目的を分かりやすく具現化している。

 

既存の顧客に商品を提供しているだけでは、現状を超える利益を獲得するはできない。

 

やはり、潜在顧客の需要を取り込む努力をしなければ、利益拡大はもちろんのこと、顧客創造という経営の目的を達成することはできない。

 

経営の目的を達成するために経営者がすべきことはたくさんある。

 

商品付加価値の追求、新たな価値の再定義、会社や商品コンセプトの情報発信、など等、潜在顧客の需要を喚起する取り組みは挙げたらキリがない。

 

当然ながら、どんなに価値のあるものを持っていたとしても、潜在顧客にその情報が届かなければ、顧客は創造されない。

 

或いは、潜在顧客に対してしっかり情報を送っていたとしても、その商品の価値が低ければ、顧客は創造されない。

 

顧客創造という経営の目的のゴールは果てしない。

 

経営の目的をはき違えることなく、ひたむきな経営努力を重ねることが大切だ。

 

(この記事は2018年3月に執筆公開しました)

 

伊藤のワンポイント
 

経営の目的は顧客創造にあります。この目的を見失うと会社経営は途端に調子が狂います。調子の悪い会社ほど顧客創造という経営の目的を見失っていて、とくに、顧客創造の肝である情報発信が不十分です。目の前の顧客の存在に満足することなく、まだ見ぬ潜在顧客の発掘に全力を尽くすことが大切です。