決断力と決断のスピードを鍛えて繁栄を加速する方法

 

社長の決断は、企業盛衰に大きな影響を与える。

 

なぜなら、決断の精度やスピード如何で、事業活動の成果が大きく変わるからだ。

 

この記事では、決断力を鍛え、決断のスピードを高め繁栄を加速する方法について、詳しく解説する。

 

 

決断力を鍛える重要性

 

会社の業績を拡大するには経営改善を定着させることが必須条件になる。

 

その為には、社長が勉強して経営力を高め、永続性を確立する条件(顧客の創造・付加価値の研鑽・数字の拡大)を経営改善の軸に据えることが欠かせない。

 

この経営改善を成功に導く上で大切なことは「経営者の決断力を高める」ことだ。なかでも、決断のスピードは極めて重要だ。

 

決断のスピードは、早ければ早いほど良い。

 

わたし自身も決断には数秒の時間しか割かないし、できる社長ほど、決断のスピードが早い。

 

なぜ、決断のスピードが経営改善の成果に影響するのかというと、決断が遅いと、何事も前に進まないからだ。

 

やる・やらないの決断が経営改善を推進するので、決断できない社長の存在は、会社にとって不幸の種にしかならず、社長の決断のスピード次第で会社の幸不幸が決まるといっても過言ではない。

 

 

決断のスピードを高めるコツ

 

決断のスピードは、社長業の経験と体験がモノをいう。

 

従って、決断のスピードを高めたければ、すべてを自分の責任で決断する癖をつけることが大切だ。

 

例えば、すべての失敗の責任を自分に帰結できる社長は、決断するたびに決断力が磨かれて、瞬時に決断できる思考力が身についていく。

 

また、他者が起こした失敗や不祥事に直面した場合に、我が事として教訓を得ようとする謙虚な姿勢も瞬時に決断できる思考力を磨いてくれる。

 

会社のことはすべて自分の責任、会社外のことも決して他人事とせずに何かしら教訓や意味を学ぼうとする謙虚な姿勢が、社長業の経験値を飛躍的に高め、決断のスピードを加速してくれるのだ。

 

ちなみに、決断は、やる・やらないの二択とは限らない。

 

決断の判断材料が不足していればその不足材料を直ちに用意させる、或いは、決断した後に直感で不安を覚えたら直ちに元に戻す、といった決断も、社長の決断の範囲内になる。

 

決断しなければ何事も前に進まないので、とにかくスピーディーに決断することが大切だ。

 

 

決断の判断基準はどこに置くべきか

 

最後に、決断する際の注意点をお伝えする。

 

会社の経営責任を一身に背負うのは社長の役目だ。

 

副社長以下は決断の結果責任を委ねる相手がいるが、経営者には、結果責任を委ねる相手がいないからだ。

 

経営者の孤独感や時おり背筋を正される重圧の正体は、この辺にあるのではないかと思う。

 

孤独のなか、大変な責任とプレッシャーもあり、決断に悩むこともあると思うが、絶対に、モラルのない決断をしないことだ。

 

例えば、法律の範囲内なら何でもOKというモラルのない決断をすると、必ず周囲に足を引っぱられて会社経営に失敗する。

 

経営者は上品でなければならない、というのが私の持論だが、とにかく全責任を背負って決断のスピードを上げる努力と共に、モラルのある決断を意識してほしい。モラルを基準とした決断を意識すれば、成功は向こうからやってくる。