イノベーション経営|分かりやすく5種類のイノベーション戦略を解説

イノベーション経営|分かりやすく5種類のイノベーション戦略を解説

 

イノベーション(innovation)とは、新たなものを創造することで、社会に新たな価値を生み出すことだ。

 

イノベーションは大企業の取り組みだと思ったら大間違いで、中小企業等、小さな会社ほどイノベーションが企業の生命線になる。

 

成長投資の規模やスピードが劣っている中小企業ほど、社会(経済・市場・顧客等)への対応力、つまり、イノベーションの実践度で企業の永続性が決まるからだ。

 

この記事では、イノベーション経営の基本概要から5種類のイノベーション戦略について、分かりやすく解説する。

 

 

イノベーションとは?

 

イノベーション(innovation)とは、新たなものを創造することで、社会に新たな価値を生み出すことだ。

 

イノベーションは、1911年にオーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーターによって初めて定義された。

 

日本においては、1958年の経済白書において、イノベーションが「技術革新」と翻訳紹介され、長い期間にわたりこの認識が広く定着した。

 

その後、イノベーションはモノや仕組みの技術革新という限定認識に止まらず、ビジネスの新結合、新機軸、新定義、新思考、新活用、新視点、新組織、新社会、新情報、新理論等を創造する取り組み等々、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす幅広い革新を意味するようになった。

 

企業は市場や顧客の動向の変化に対応し、絶えず進化することで永続性が確立されるので、資金調達の手段に限りがあり、成長投資の規模やスピードが劣っている中小企業ほど、イノベーションが企業の生命線になる。

 

つまり、イノベーションを日常業務として定着させることが安定経営の秘訣になるのだ。

 

 

5種類のイノベーション経営の実践戦略

 

ヨーゼフ・シュンペーターは、イノベーションを経済活動の中で生産手段や資源、或いは、労働力などをそれまでとは異なる方法で新結合することと定義し、イノベーションのタイプを「プロダクション・イノベーション,プロセス・イノベーション,マーケット・イノベーション,サプライチェーン・イノベーション,オルガニゼーション・イノベーション」の5種類に分類した。

 

ヨーゼフ・シュンペーターの5種類のイノベーション定義に私の独自理論を加味したイノベーション経営の実践戦略について、それぞれ順を追って分かりやすく解説する。

 

プロダクション・イノベーション

プロダクション・イノベーションとは、新たな顧客創造を実現する新商品、新技術、新市場の開発・生産をいい、最も身近なイノベーション戦略になる。プロダクション・イノベーションは、既存ビジネスの新結合、新機軸、新定義、新思考、新活用、新視点等の戦略展開が正攻法になる。例えば、自動車を新活用したタクシー会社やバス会社等、肌着に機能性を新定義したユニクロ等はプロダクション・イノベーションの典型になる。

 

プロセス・イノベーション

プロセス・イノベーションとは、業務効率や生産性を高めるイノベーション戦略のことで、新技術(AI・IT・デジタル化)を導入して業務を効率化する、或いは、工場の無人化や高品質化を推進する等の取り組みがプロセス・イノベーションの典型になる。ライバルよりも低コストで高品質の商品・サービスを提供するための技術革新(戦略展開)がプロセス・イノベーションの基本になる

 

マーケット・イノベーション

マーケット・イノベーションとは、マーケティング成果を一段と上げるイノベーション戦略のことで、販路の最適化、販売環境の向上、潜在顧客発掘のための情報発信推進等の取り組みがマーケット・イノベーションの典型になる。潜在的な顧客に対して商品等を認知してもらい、ストレスなく購入できる環境を整え、更に、そうした販売網を拡大するための戦略展開がマーケット・イノベーションの基本になる。

 

サプライチェーン・イノベーション

サプライチェーン・イノベーションとは、商品やサービスの供給連鎖(調達→生産→販売→消費)を最適化するイノベーション戦略のことで、サプライチェーンの全体コストを下げる、或いは、消費者情報をサプライチェーンの最適化に活用する等の取り組みがサプライチェーン・イノベーションの典型になる。調達コストだけでなく全体コストを下げる視点と消費者情報を活かす視点の二つがサプライチェーン・イノベーション戦略の肝になる。

 

オルガニゼーション・イノベーション

オルガニゼーション・イノベーションとは、前期した4つのイノベーション戦略を実現するための組織革新のことで、社内の情報共有や業務効率を高める組織革新、或いは、業務提携、フランチャイズ、ファブレス経営など、外部組織との連携革新がオルガニゼーション・イノベーションの典型になる。なかでも、ファブレス経営は資本力が小さく、経営資源が乏しい会社ほど、大きなイノベーション効果を生み出し、会社の成長を加速させるので、積極的に活用したい戦略といえる。

 

 

イノベーションなくして企業の永続性はない

 

商品やサービス、或いは、ビジネスモデルは、時代の変化と共に必ず陳腐化するので、イノベーション(innovation)なくして企業の永続性はないといっても過言ではない。

 

時代の変化や進化に合わせて絶えずイノベーションすることが市場競争の優位性を高め、企業の永続性を確立する基本原則になる。

 

つまり、如何にしてイノベーションを日常業務に定着させるかが企業の盛衰を分かつのだ。

 

イノベーションで大きな成果を上げるには「プロダクション・イノベーション,プロセス・イノベーション,マーケット・イノベーション,サプライチェーン・イノベーション,オルガニゼーション・イノベーション」の5つの戦略をバランスよく実践することが成功の秘訣になる。

 

伊藤のワンポイント

世の中にある商品やサービスは全てイノベーションによって生み出されたもので溢れています。つまり、イノベーションは特別なことではなく、資本主義経済においては、ごく当たり前のことなのです。どんな小さなイノベーションでも、その積み重ねが大切で、継続的イノベーションが成長の源泉になります。

 

➡NEXT「魔の川・死の谷・ダーウィンの海の越え方|イノベーション経営を阻む関門」へ

 





 


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