中小企業は、必要に応じて経営相談を活用するのが安定経営の正攻法になる。
小さな会社ほど経営者の能力が業績に直結するので、経営者の能力を補完する専門家(ブレーン)を活用するほど、会社の成長スピードが加速するからだ。
この記事では、中小企業が経営相談を受ける最大メリットについて、詳しく解説する。
中小企業が経営相談を受けるメリットは様々あるが、最も大きなメリットは「飛躍のチャンスが見つかる」ことだ。
なぜなら、経営相談を受けると、会社の経営課題と課題解決のための有益なアドバイスを得ることができるからだ。
会社が飛躍するチャンスは「今すべきことに全力を注ぐ」ことで得られるので、今すべきことが見つかる経営相談は飛躍のきっかけ作りに最適である。
たとえ有料の経営相談であっても、数万円で飛躍のチャンスが見つかると思えば安い買い物である。
無料の経営相談も数多にあるので、持ったいぶらず、どんどん経営相談を活用することをお薦めする。
当たり前だが、今すべきことが分かっていれば、会社は間違いなく発展する。逆に、今すべきことが分からなければ、経営が迷走してしまい、残念な結果に終わる。
今すべきことを知る方法は、二通りしかない。
自分で気づくか、人に気づかせてもらうか、である。
気づくか、気づかないかの差で会社の未来が決まるので、経営相談は明るい未来を築く最初の一歩といっても過言ではない。
中小企業の社長業ほど大変なものはない。
例えば、経営に専念する時間がない、せっかくのアイデアを具現化できない、決断が集中して不安が絶えない、など等、焦りと不安のプレッシャーは相当なものだ。
時間の制約が大きい中小企業経営者ほど、経営相談を積極的に活用して飛躍のチャンスを見つけてほしい。
経営相談の効果を最大化する秘訣について解説する。
ひとつは「心にゆとりを持つこと」、もう一つは「業績を開示すること」、最後は「正直に伝えること」だ。
心にゆとりを持つとは、金銭的余裕や精神的余裕をもって経営相談に臨む、ということだ。
心のゆとりがないと近視眼的な精神状態に陥り、アドバイスが理解できない、アドバイスを取り違える、経営相談の相手を間違える、といったマイナス効果を招きやすくなる。
経営相談のアドバイスをフラットな気持ちでプラスに受け取るには、心のゆとりが必要なのだ。
業績を開示するとは、会社の業績状況を開示して経営相談に臨む、ということだ。
売上に対する経費バランス、或いは、売上に対する利益バランスの適正具合が分からなければ、経営バランスを整えるための根本的な解消方法を相談することが出来ない。
業績改善の具体的アドバイスを引き出すには、業績の開示が必要なのだ。
正直に伝えるとは、嘘偽りなく、正直かつ具体的に経営相談内容を伝える、ということだ。
どんなに優れた経営コンサルタントであっても、根拠情報が不十分、或いは、根拠情報が誤っていれば、結論を誤ってしまう。
経営相談内容に対するアドバイスの精度を高めるには、何事も正直に伝える心がけが必要なのだ。
中小企業の経営者は、悩みがあって当然だ。
なぜなら、トップダウン構造にある中小企業ほど、あらゆる局面で生じる重要な経営判断が経営者に集中するからだ。
経営者として、あらゆる局面で正しい経営判断を下すには、優れた経営力が必要だが、経営全般をカバーする確かな経営力を持っている経営者は決して多くない。
わたしの経験から見ても、経営全般、つまり広範囲にわたって高い専門性が身についているゼネラリストタイプの経営者よりも、営業販売や商品開発など、特定の専門分野が得意なスペシャリストタイプの経営者の方が圧倒的に多い印象がある。
会社衰退の原因は「経営課題の見落とし」にある。
一方、会社発展の原動力は「経営課題の解消」にある。
繰り返すが、経営課題を知る方法は、二通りしかない。自分で気づくか、人に気づかせてもらうか、である。
気づくか、気づかないかの差で会社の未来が決まるので、先手先手で、経営相談を積極的に活用することをお薦めする。
会社経営には年商一億の壁、五億の壁、十億の壁、百億の壁がありますが、それらの壁を突破できる会社には必ず参謀や右腕となるブレーンがいるものです。経営コンサルタントへの経営相談は今の経営体制を更に強化する、手軽かつ確実な方法です。経営の客観性を高める効果もありますので、積極的に活用してください。