失敗は、生産性を大きく低下させる。
従って、失敗を減らすことができれば、生産性を大きく改善することができる。
この記事では、失敗を共有して生産性を改善する方法について、詳しく解説する。
失敗の共有なくして、生産性の改善なし。
つまり、失敗を共有し、失敗を繰り返さない体制を作ることができれば、確実に生産性が改善される。
例えば、プロの世界では、失敗が勝敗を分けることが多々ある。あらゆるプロスポーツ、将棋や柔道、テニスや競馬に至るまで、プロの世界では失敗した者が勝負に敗れる。
会社経営も例外ではなく、ひとつの小さな失敗が生産性の低下を招き、いつしか、会社経営に大きなダメージを与えることが往々にある。
避けられる失敗は、しないに越したことはない。
しかも、成功は偶然の産物だが失敗は必然の結果なので、失敗を共有し、同じ失敗を繰り返さない体制を整えることは誰にでもできる。
失敗を繰り返さない仕組みを定着させて、会社の生産性を高めるには次の3つの仕組みが欠かせない。
・些細な失敗であっても、もれなく吸い上げる仕組み
・その失敗を共有する仕組み
・その失敗の深刻度を分析し然るべき対策を講じる仕組み
この、失敗の発掘・共有・対策のどれか一つでも欠けると、失敗の共有精度と共に、生産性が低下する。
ちなみに、中小企業の場合は、経営者自身が積極的に失敗の共有を奨励しない限り、失敗情報をキャッチすることはできない。
例えば、経営者が失敗に対して頭ごなしに怒るような態度を取るようでは、殆どの失敗情報は隠蔽される。
1回の失敗が生産性を低下させることは事実だが、その失敗を組織全体で共有することで会社全体の生産性が上がることも事実である。
生産性を上げるための失敗の共有精度は、経営者の姿勢ひとつで決まるので、注意してほしい。
失敗を共有して生産性を高める3つの仕組み(失敗の発掘・共有・対策)について、さらに詳しく解説する。
繰り返すが、どれか一つでも欠けると失敗の共有精度が低下し、生産性が改善されることはないので、現状を顧みて自己診断してみてほしい。
些細な失敗であってももれなく吸い上げるには、第一に、失敗した者を頭ごなしに怒らないことが大切になる。
ひとつの失敗が他のスタッフの失敗を防ぐ役割を果たすことを考えれば、その失敗が生産性の改善に役立つことは明白である。
生産性改善に役立つ失敗を吸い上げるには「よく報告してくれた。対策をみんなで考えよう」という組織の寛容さが欠かせない。
また、失敗の報告者は当事者でも第三者でも構わないという条件も大切だ。なぜなら、失敗の判断基準は、個々によって違いがあるからだ。
事実、新人とベテランの失敗基準には雲泥の差がある。組織全体で失敗をポジティブに捉える姿勢が、生産性改善に役立つ失敗を吸い上げる秘訣になる。
失敗の共有は、回覧形式や朝礼などで都度共有する方法で十分だが、組織全体に行き渡る工夫が必要だ。
失敗の深刻度を分析し、然るべき対策を講じる仕組みを作る方法は、少しコツがいる。
例えば、仕組みで解決できる失敗なのか、はたまた、個人の能力不足に由来する失敗なのか等々、失敗の検証結果によって打つ手が変わってくる。
また、その失敗を防ぐことでさらに生産性を上げるためにはどうしたらよいのか、といった生産性改善の視点で失敗を検証することも忘れてはならない。
失敗は成功の母と云われるように、失敗の原因をさまざまな角度から探ってみると、思いもよらない生産性改善のアイデアが出てくるものだ。
失敗は成功の燃料になります。ですから、沢山の失敗を発掘→共有→対策実行のサイクルが定着するほど、会社の成長スピードが加速します。失敗から成功を生み出すポジティブな姿勢が会社の成長をけん引し、生産性を高める秘訣になります。また、一連の仕組み作りに、経営者が率先して参加することも大切です。
全力で経営者様を支え、会社の繁栄を加速します!!!