社員のやる気を高めて生産性を改善する方法|社員の士気向上が生産性改善に繋がる

社員のやる気を高めて生産性を上げる方法

 

社員のやる気ほど、生産性に影響を与えるものはない。

 

なぜなら、社員のやる気が低下すると組織全体の覇気と根気が薄れ、ムダやムラが蔓延し、生産性が加速度的に低下するからだ。

 

事実、生産性が著しく悪化している会社組織の士気は総じて低く、多くの社員が指示待ち症候群に陥っていることも珍しくない。(指示待ち症候群の組織は、生産性を悪化させる末期症状といっても過言ではない)

 

逆に、生産性が高い会社組織の士気は総じて高く、社員の責任感と自主性が非常に高い。

 

社員のやる気が高く、なお且つ、自ら考えて動く社員が多いほど、会社の生産性を上げる組織はない。

 

社員のやる気を上げる方法は、さほど、難しくない。

 

社員を徹底して経営に参加させると、自ずと、社員のやる気が高まる。

 

例えば、社員に対して会社の数字を開示すると、利益意識が生まれるので、自ずと社員の生産性が高まる。

 

また、儲かる、儲からないの判断基準が社員に根付くので、非効率な言動やムダムラも少なくなる。

 

さらに、会社の数字と連動させた臨時ボーナスの制度を導入すると、社員の頑張りに対する報酬基準が明快になるので、社員のやる気が一層高まり、生産性が一段と上がる。

 

このように、社員を経営に参加させると、社員のやる気が高まり、容易に生産性を改善することができる。

 

 

生産性を改善する経営参加の具体的方法とは?

 

社員のやる気を高めて生産性を改善するには、社員の経営参加を推進することが欠かせない。

 

会社の生産性を改善する経営参加の具体的方法は、経営者と社員、双方向性の情報交換を頻繁に行うことが最も有効だ。

 

例えば、必要な情報を社員に与える、社員から情報を吸い上げる、といった双方向性の情報のやり取りである。

 

社員に与える情報は、会社の数字、ミスやクレーム、改善プラン、目標など、社員の思考力を高めるための情報を選ぶとよい。

 

社員から吸い上げる情報は、仕事の改善、仕事の不満や不安、現場の声、顧客の声、新しいアイデアなど、会社の付加価値向上に活かせる情報を吸い上げるとよい。

 

経営者と社員の情報交換量が増えるほど、社員の考える力がグッと高まる。

 

そして、自ら考え行動する集団になれば、社員のやる気と共に責任感と自主性が高まり、自ずと会社の生産性も上がる

 

社員のやる気が低く生産性が今ひとつ上がらない会社は、社員に対して十分に情報を与えていないか、社員から情報を十分に吸い上げていないかの、どちらかが不足しているケースが多い。

 

また、社員を一方的に情報漬けにする、或いは、社員から吸い上げた情報を経営に活かさない、といったケースも会社の生産性を著しく低下させるので注意してほしい。

 

社員のやる気を高めて会社の生産性を上げるには、経営者と社員の双方向性の情報交換を頻繁に行い、社員の経営参加を推進することが大切である。

 

伊藤のワンポイント
 

社員のやる気を高めて生産性を上げるには、双方向性の情報交換、つまり、経営者が社員の目線に合わせたコミュニケーションを果敢に実践することが大切です。このコミュニケーションが充実している企業ほど、社員のやる気が高く、会社の生産性が高いです。また、社員の定着率もとても高いです。