中小企業の生産性を上げるには、社員の多能化が欠かせない。
なぜなら、自分はこの仕事だけをしていれば良い、と考える社員が増えると、会社全体の生産性が一向に上がらないからだ。
人員が限られている中小企業は、肩書や組織を超えたフラットな体制と精神性をベースに、社員の多能化を進めることが大切だ。
社員の多能化が行き渡ると、すべての社員が一人何役もの仕事をこなせるようになるので、自ずと会社全体の生産性が改善される。
当然ながら、時間当たりの人時生産性も飛躍的に向上する。
さらに、多能化社員が増えると、特定の領域に特化した社員への負担が軽減され、「この人が休んだら仕事が進まない」といった生産性悪化のリスクを払しょくすることもできる。
社員の多能化のメリットはまだある。
例えば、多能化社員が増えると、組織活動の生産性が格段に高まるので、人件費の削減メリットが生まれる。
増産時や減産時の柔軟な人員配置も可能になるし、新商品の売り出しイベントや販促などにも手持ちの人員で対応できるようになる。
また、多能化社員が増えると、会社経営に対する社員の視野が広がるので、経営者との価値観の共有が一層深まり、組織の団結力が増すメリットもある。
人件費の削減、柔軟な人員体制の確立、組織の団結力向上などは、すべて会社の生産性向上に繋がる有益なメリットだ。
社員の多能化は会社の生産性を上げる有効な方法ではあるが、人員的にも時間的にも余裕がない中小企業にとって、社員の多能化を進めることは容易ではない。
例えば、社員を多能化しようにも人員的余裕がない、教育に割く時間的余裕がない、などの問題を抱えている中小企業は多いと思う。
このような人員的・時間的余裕がない中小企業が、効率的に社員の多能化を実現するには、創意と工夫が不可欠だ。
例えば、さほどの時間と費用をかけずに社員の多能化を実現する方法としておススメの方法は「動画の活用」である。
特定の仕事や業務を新人に教えている風景を動画に収めて、教育教材として活用すると、教育にかかる時間を相当短縮できる。
しかも、一度、動画教材を作成してしまえば、半永久的に活用できるので、多能化教育の生産性を大幅に改善することができる。
動画による作業マニュアル等は紙面よりリアリティーがあり再現性に富んでいるので、教育教材として活用すると教育現場の効率(生産性)がみるみる上がる。
また、教え方のマニュアルにもなるので、教える側の教材としても活用できる。
人員が限られている中小企業ほど社員の多能化メリットが高いので、動画を活用した教育環境の整備を積極的に進めてほしい。
そつなく仕事をこなす多能人財と専門性の高い人財の融合が組織の生産性を上げる秘訣です。組織や肩書を超えたフラットな体制と何でも言い合える風通しの良さが社員の多能化を推進し、社員の専門性(見識)を育みます。社員の多能化は教育方法の工夫次第で効率化できますので、是非、取り組んでください。
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