中小企業の成長は、経営者の決断力で決まる。
なぜなら、トップダウン構造にある多くの中小企業は、経営者の決断が会社の成長(業績)を形作るからだ。
この記事では、経営者の決断力を鍛える方法について、詳しく解説する。
経営者の仕事は決断する事と云われるように、会社の盛衰は、経営者の決断力で決まる。
例えば、新商品発売の決断を先送りしている最中に、ライバル会社が同様の新商品を発売してしまったら、どうなるだろうか?
近い将来、競争に敗れることは想像に難くないだろう。
経営者の決断力は、会社の盛衰を決定付けるので、経営者が決断力を磨くほど、そして、決断のスピードが早いほど、会社の成長スピードが加速する。
事実、できる経営者ほど決断力があり、決断に割く時間が短い。わたし自身も、何事も数秒で決断するようにしている。
前例主義は、経営者の決断力を鍛えるのに殆ど役立たない。
前例主義とは、前例に従って物事を決断することだが、公共性の高い役人の世界や時限立法が追い付かない法曹界では有効だが、こと会社経営においては前例主義は殆ど役立たない。
なぜなら、会社を取り巻く経営環境は、時間の経過と共に絶えず変化しているからだ。
人間の細胞は数年ですべて入れ替わるといわれている。つまり、見た目にさほどの変化はなくても、体内では流動的な変化が絶えず起こっているということだ。
会社経営も同じで、時間の経過と共に、顧客も、時代も、嗜好も、技術も、資源も、自然も...、会社経営を取り巻く環境は、絶えず変化している。
まわりが変化しているにも関わらず、前例に従った決断ばかりを優先していたらどうだろうか?
変化から取り残されて、知らぬ間に自然淘汰(衰退)の一途を辿ることは、想像に難くないだろう。
経営者の誤った決断は会社衰退のきっかけを生み出す。会社経営において、前例や過去に固執しないことが、正しい決断を生み出す秘訣になるのだ。
経営者が決断力を鍛えるには、常に変化を意識することが大切だ。
朝の命令が夕方に改められる朝令暮改(ちょうれいぼかい)も大いに結構である。
例えば、過去に失敗した取り組みが、時間の経過と共に成功に転ずることは良くあることだ。
状況が変われば答えが変わることは自然なことで、逆に、状況が変わっているにも関わらず、答えが変わらないことの方が不自然だ。
経営者が変化を捉えるには、日頃の情報精度(収集)が重要になる。
例えば、
☑会社の数字は見ているか?
☑現場の声は聞いているか?
☑市場の変化は把握しているか?
☑技術の進歩に目を向けているか?
☑会社の弱みが深刻化していないか?
☑経営課題を見落としていないか?
など等、決断力を鍛えるために経営者が収集すべき情報は幅広い領域にわたる。社員からの情報を待つのではなく、経営者自身が積極的に情報を収集し、日頃の小さな変化を捉える努力を継続することが、決断力を鍛える秘訣になる。
決断力(決断の精度)は、情報の精度で決まる。
経営者の手元に良質な情報があれば決断を誤るリスクが低下し、経営者の手元に悪質な情報しかなければ、決断を誤るリスクが格段に上がる。
つまり、会社の成長と衰退を分かつ決断の精度は、情報の価値で決まるのだ。
私が過去に関わった再建調査先の中小企業経営者は、良質な情報を殆ど持っていなかった。そもそも、情報の価値を理解していないために、情報を十分に収集していない経営者もいた。
良質な情報がない中で、まともな決断など、できるものではない。
一方、できる経営者ほど情報の価値を理解しており、例えば、良質な情報を入手するために経営ブレーンを活用する、有益な情報に躊躇なく対価を支払う、など等、自身の決断力を鍛えるための良質な情報を積極的に集めている。
良質な情報量が多ければ、それだけ経営者の決断力が鍛えられて、更に、決断のスピードも加速する。そして、確実かつスピーディーな決断は、会社の成長を一段と加速させる。
経営者の決断力が会社の成長を決定する、と云われる所以はココにあるのだ。
決断力は成功社長の必須スキルです。決断はスピード・精度・検証が肝になります。この3つのスキルを高めることが決断力を鍛える秘訣になります。また、決断力を鍛えるために決断の責任を一身に背負う覚悟も必須です。責任ある決断を繰り返すほど、決断のスピード・精度・検証のスキルが高まり、決断力が鍛えられます。
全力で経営者様を支え、会社の繁栄を加速します!!!