経営数値の整え方|経営指標の目安から活用例まで徹底解説

経営数値の整え方|経営指標の目安から活用例まで徹底解説

 

経営数値の整え方は簡単だ。

 

主要な経営指標の実績値と適正値のギャップを埋めるだけで、経営数値は正常化される。

 

この記事では、経営数値の重要性、並びに、歪な経営数値を適正ラインに整える方法に至るまで、詳しく解説する。

 

 

経営数値とは?

 

経営数値とは、様々な経営指標を通じて経営状態を可視化した数値結果のことである。

 

事業活動の結果は必ず数字に表れるので、この経営数値のバランスが崩れると、その瞬間に会社経営が不安定になり、たとえ、黒字経営であっても少しのきっかけで衰退することもあり得る。

 

経営数値は、財務諸表の項目数値(現預金や売上の実績金額)のみならず、流動比率、売上総利益率、営業利益率等々、様々な経営指標を活用することで、より具体的に数値化することができる。

 

そして、そうした経営指標に対して適正目安をセットすることで経営課題が明らかになり、その課題を解消することで経営数値が正常化される。

 

 

経営指標の目安と活用例

 

経営数値を整えるためには、経営指標の活用が欠かせない。

 

例えば、現預金水準、当座比率、売上総利益率、粗利高営業利益率等は、経営数値の正常化を図るうえで、重要な指標になる。

 

これらの経営指標を上手に活用することが、実績値と適正値のギャップを速やかに埋める秘訣になる。

 

売上や粗利といった馴染みのある指標だけでなく、現預金や当座比率などの資産状態を表す経営指標、粗利高営業利益率などの損益状態を表す経営指標をより細かく把握する姿勢が大切だ。

 

なお、経営数値を整える上で活用できる経営指標の計算式と適正水準(目安)は当サイト内の「中小企業の経営指標と経営分析手法」で詳しく解説しているので参照頂きたい。

 

 

経営数値の整え方

 

経営数値の整え方は、実績把握→目標設定→ギャップ解消→経過検証の4ステップをしっかり回すことが肝要になる。

 

以下のグラフは私が経営サポートに入った企業の、サポート開始一年前のグラフになる。殆どの経営数値が目標に達していないことが分かると思う。

 

 

以下のグラフは経営サポート開始一年後のグラフになる。実績と目標の間にあるギャップ(経営課題)を、経過検証しながら丁寧に解消した結果、殆どの経営数値が目標を上回っていることが分かると思う。

 

 

繰り返すが、経営数値のバランスが崩れると、その瞬間に会社経営が不安定になり、たとえ、黒字経営であっても少しのきっかけで衰退することもあり得る。つまり、歪な経営数値を放置しないことが安定経営の絶対条件になる。