経営者マインドとは?|社長の必須マインドをセットする効果的方法

経営者マインドとは?|経営者マインドをセットする効果的方法

 

わたしは経営コンサルタントとして数多くの経営者と接してきたが、社長の経営者マインドがしっかり確立されていないと、企業は間違いなく衰退する。

 

従って、経営者マインドを確立するために、経営者マインドを自覚(セット)・意識・育成することは会社を成長させるうえで欠かせない条件になる。

 

この記事では、経営者マインドとは何かという基本的概要からマインドセットのための意識付けや育成方法に至るまで詳しく解説する。

 

 

経営者マインドとは何か?

 

マインドとは、心、精神、意識などと訳される。

 

従って、経営者マインドとは、経営者が会社経営に臨むうえで必要な、心持ち、精神、意識のことである。

 

経営者マインドは、心持ちや精神など、目に見えない要素で構成されているが、会社を成長発展させるうえで、非常に重要な意味を持っている。

 

とりわけ、「責任を持つ」という経営者マインドは、わたしが最も重要視するマインドだ。

 

例えば、すべての結果責任を一身に背負うという経営者マインドを持って経営を采配している社長の下では会社の成長が加速するが、責任も経営者マインドも脆弱な社長の下では会社が成長することはなく、むしろ衰退が加速する。

 

責任を持つというたったひとつの経営者マインドが、会社の盛衰を決定づけるのだ。

 

 

経営者マインドが会社の成長を加速させる

 

経営者の仕事は決断することと云われるように、会社経営者は決断に追われるのが常である。

 

当然ながら、決断のスピードや質、或いは、決断の検証力を高める努力をしなければ、精度の高い決断を下すことはできず、会社の衰退リスクが高まるばかりとなる。

 

じつは、決断の精度を上げるうえで、経営者マインドを意識することは大変に有効だ。

 

例えば、すべての責任を経営者自身に帰結させる意識付けは、経営者マインドを高めると共に、決断の精度を格段に高める働きがある。

 

たとえ自分の決断が周囲の環境や二次的要因によって失敗したとしても、全ての結果を自分の責任として受け入れる。

 

或いは、会社の業績、社員の能力、自分の人生、など等、すべての現実は全て自分の責任として受け入れる経営者マインドを持って決断を繰り返すと、確実に決断の精度が高まり、なお且つ、経営者マインドも強固なものになっていく。

 

また、このような経営者マインドを持って決断していると、万が一、決断に失敗したとしても、失敗の原因を徹底的に分析するようになるので、巡りめぐって決断の精度が高まり、会社の成長が加速しやすくなる。

 

 

経営者がマインドセットしなければならない理由

 

経営者がマインドセットしなければならない理由は簡単である。

 

副社長以下は自分の責任を誰かに委ねることができるが、社長には責任を委ねる相手がおらず、すべての結果責任を、自分の責任として受け止めなければならないからだ。

 

つまり、責任ある立場を自覚し、すべての責任を受け止める覚悟を持つために、しっかりとした経営者マインドを確立しなければならないのだ。

 

繰り返すが、責任も経営者マインドも脆弱な社長の下では、会社は衰退する一方となる。衰退する企業の事例によっては、社長ひとりの経営者マインドが脆弱なゆえに、会社が倒産の危機に瀕するケースも多々ある。

 

会社経営は経営者の決断の連続で業績が形作られていくが、日々の決断を上手に下すには確固たる経営者マインドを持つことが欠かせない。

 

とりわけ、「責任を持つ」という経営者マインドは企業の盛衰を決定づけるので、時には自身を客観視して、自己分析してみることも大切だ。