経営改善をしない会社の業績は悪化する。
なぜなら、継続的な経営改善で事業価値を高めないと、簡単に市場競争からはじき出されるからだ。
この記事では、経営改善をしない会社の業績悪化の仕組み、並びに、経営改善の効果的推進法について、詳しく解説する。
経営改善の目的は、売上の最大化と経費の最小化、つまり「利益の最大化」に集約される。
利益の最大化を成し遂げるためには、経営課題を発掘し、その課題を解消する経営改善活動を継続することが欠かせない。
経営改善の対象を的確に見つけることに苦手意識を持っている経営者もいるかも知れないが、経営改善の対象は、現場や顧客の声に耳を傾ける、或いは、ライバルの動向に目を凝らすことで簡単に発掘することができる。
また、経営者が3~10年後の会社の姿をイメージし「今のままで通用するか否か」を折にふれ意識することも、経営改善の対象を発掘する有効な方法で、いかに正しく現状を分析し、いかに正しく改善すべき点を捉えることが出来るかが、経営改善成功の秘訣である。
じつは、中小企業において、経営改善を正しく推進している会社は決して多くない。
経営改善の進め方が誤っている、経営改善の対象が妥当ではない、そもそも経営改善をしていないという中小企業も珍しくない。
経営改善をしない会社経営ほど衰退リスクの高いものはなく、経営改善が途切れると必ず会社の業績が悪化する。
業績悪化のリスクを解消し、会社をさらに拡大するためにも、正しい経営改善を推進することをお薦めする。
経営改善は実施すれば良いというものではない。
なぜなら、的外れの経営改善は業績を悪化させ、会社の衰退リスクを一段と高めるからだ。
経営改善を推進して事業を拡大するには、正しい経営改善の進め方のポイントを抑えなければならない。
当たり前だが、経営改善の進め方を誤れば業績が悪化し、衰退リスクが高まるばかりとなる。
経営改善をいかに正しく進めるかが、経営改善の効果を左右するのだ。経営改善の進め方のポイントについて、それぞれ詳しく解説する。
ギャップとは、現状と目標の間にある経営課題のことである。経営改善を成功に導くには、正しい現状分析と正しい目標設定が欠かせない。
ギャップを正しく捉えた後は、ギャップを解消し、目標に近づく経営改善努力が欠かせない。経営改善の計画作りに満足してしまい、実行が萎んでしまうパターンを稀に見かけるが、実行しなければ経営改善の効果は一向に表れることはない。
経営改善の結果は必ず検証しなければならない。検証する際は、必ず会社の数字といった客観的事実の活用が不可欠だ。経営改善の効果測定と検証がしっかりされていれば、経営改善を進めながら適宜修正(補正)が働くので、経営改善が誤った方向に進むリスクをしっかり抑えることができる。
最後に、経営改善が十分に出来ていない中小企業によくみられる症状をチェックリスト形式で紹介する。
ひとつでも当てはまる項目があれば、経営改善が不十分で、業績悪化のリスクを抱えている可能性が高い。
会社の現状とチャック項目を照らし合わせて、経営改善の方法に問題がないか否か、定期的に自己診断することをお薦めする。
☑正しい現状分析が出来ていない
☑正しい目標設定が出来ていない
☑経営改善が計画止まりになっている
☑経営改善の効果を検証していない
☑経営改善のプランを修正(最適化)していない
☑経営改善を実行しているが、社員のモチベーションが上がっていない
☑経営改善を行っているが、なかなか成果が上がらない(経営改善の方法ミス、検証ミス、修正ミスがある)
経営改善は企業の生命線になります。つまり、衰退を予見し先手を打つ会社経営の実践度が企業の盛衰を決定づけます。成長企業ほど、この先手を打つスピードが速く、一時の成長に浮かれることなく愚直な姿勢で経営改善を推進しています。決して、経営改善をおざなりにしないでください。