小さな会社は信用力が売上に直結する。
会社の信用が仕事を生み、仕事を通じて得た信用が積みあがるほど、新しい仕事(売上)に恵まれるからだ。
この記事では、小さな会社の信用力を高める3つの経営姿勢について、詳しく解説する。
平凡とは、当たり前のことを当たり前にやることだ。
事業活動においては、仕事を通じてお客様に尽くすことが平凡の極みになる。
平凡な人生を送ることが難しいように、平凡なことを実践することは意外と難しいものだ。しかし、ごく当たり前の平凡の積み重ねなくして、平凡から抜け出すことも、非凡の境地に達することもできない。
目先の売上を追いかけるのではなく、社員を売上の犠牲にするのではなく、全社一丸となってお客様に尽くす仕事に徹することが、会社の非凡(強み)を育てる唯一の方法である。
小事は大事とは、小さな事でもいい加減に扱うと大事(おおごと)に繋がるので、何事も疎かにしてはならないという例えだ。
立川ブラインド創業者の立川孟美は、「投機的な行動を忌み嫌い、その都度いただいた仕事を誠実にやってきた。小さくても地味でもいい、着実な、汗を流せば成果が得られる仕事だけをしてきた自負がある」と成功の秘訣を述べている。
このように、小さな仕事に全力で取り組めば、最初は小さな成果であっても、繰り返すほどに成果が大きくなるものだ。小事は大事と思って、今この瞬間を一所懸命、誠実に生きる経営姿勢が、大きな信頼と成果に繋がるのだ。
素晴らしい経営者ほど失敗に敏感だ。
自分の失敗を活かすだけでなく、他者の失敗にも目を向けて、教訓を得ている。
自分の失敗を活かさない人は、じつに勿体ない人だ。自分の失敗だけを活かしている人は、人生が何回あっても足りないので、少し勿体ない人だ。
自分の失敗だけでなく、他者の失敗をも活かす人は、成長のスピードが極めて速く、たった一回の人生で大きな成功を収める人だ。
誰かの失敗は、誰かの成功の裏返しである。こう考えると、他者の失敗に学ぶことが、いかに大切かが分かる。そして、失敗の少ない人間は、必然的に大きな信頼を引き寄せる。