企業経営を独学で学ぶ効果はあるのか?|経営を学ぶ効果的な勉強法

 

企業経営の成果を上げるためには勉強が不可欠だが、勉強の仕方は二通りの方法がある。

 

一つは、自分で勉強する「独学」、もう一つは、専門家の知恵を借りる「通学」だ。独学で勉強することは素晴らしいことだが、確実なのは後者の通学だ。

 

正しい知識を効率よく習得できるし、何より、社長には時間のゆとりがないので、費用対効果を考えても、初めから専門家を活用した方が良い。

 

経営の現場では専門的な知見がないと決断を誤るリスクが高まる。しかも、小さな会社ほど重要な決断が社長に集中するので、なおさらだ。

 

但し、専門家や先生選びはくれぐれも慎重に進めることをお薦めする。

 

ビジネスの成果は、誰から何を学ぶかで大きく変わり、教わる内容の良し悪しが、そのまま成果を決定付けるからだ。

 

決して、こちらのニーズを見失うことなく、先生の肩書や経歴に惑わされることなく、心眼を開いて選んでほしい。

 

 

社長が経営を学ぶ効果は大きい

 

社長が経営を学ぶ効果はじつに大きい。

 

社長が学ぶことで企業経営の成果が大きくなるだけでなく、社員の成長も加速するからだ。

 

社員にとっての先生は社長である。社員は、社長の一挙手一投足を見て育つ。だからこそ、社長は自己研鑽するための勉強が不可欠になるし、そのための先生選びが重要になる。

 

誰を先生に選ぶか、どの先生から学ぶかで、事業活動の成果、ひいては、社長の力量や社員の力量が決まるのだ。

 

わたしの経営サポート先の経営者の最高齢は84歳(申込当時)だ。

 

会社経営に真摯に向き合っている経営者ほど、全く違う知識や考えを持った人との対話から進歩が生まれる、

 

或いは、自分のモノサシでは計れない交流が多いほど進歩が加速する、といった成長の法則を弁えていて、年齢やジャンルの垣根を越えて、熱心に経営の勉強に取り組んでいる。

 

また、経営者は孤独な稼業なので、至らなさや過ちを忠告してくれる人間が周りからいなくなる。

 

成長するためには、自分を奮い立たせ、自分を律し、自分を正す必要があるが、経営者という立場がどんなものであるのか、社長業という仕事がどんなものかを深く理解している社長ほど、熱心に勉強している。