本事業再生事例は、「年商11億円、営業利益▲8千万円、借金残債4億円」の中小企業のケースです。
資金調達力に乏しい中小・中堅企業の事業再建は大きな痛みを伴うケースが多いので、危機的状況に陥る前に、日頃から然るべき手を打って安定経営を実現することが大切です。
事業再生事例ほど成功のヒントを得られる教材はありません。以下の事業再生事例から何かを学び取り、反面教師として経営に活かしてください。
事業再生調査時の業績状況と調査内容は下記の通りです。
売上高 |
1,100,000 |
下降傾向 |
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売上原価 |
1,020,000 |
売上原価率92.7% |
売上総利益 |
80,000 |
売上総利益率7.3% |
販売管理費 |
160,000 |
売上高経費率14.5% |
営業利益 |
▲80,000 |
売上高営業利益率▲7.3% |
借入金残高 |
400,000 |
借入限度超過 |
(金額単位:千円)
経営診断 |
【経営資料から分析】 資産状況の適正診断、損益状況の適正診断、経営上の問題点、資産状況の問題点、損益状況の問題点、会計上の問題点、税金対策について、業績改善のための具体的改善策の提示、改善スケジュール案と改善効果提示、等々 |
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内部調査 |
【現地調査と社員面談実施】 会社経営に関わるあらゆる面の調査・判定・リスク評価等々(経営、販売、営業、組織、開発、設備、人事、物流、生産、社員、等々) |
事業再生計画作成 |
【経営診断と内部調査結果を元に再生計画作成】 事業再生3ヵ年計画書、キャッシュフロー表(資金繰り表)、予算管理表、等々 |
事業再生調査で判明した経営課題(解決すべき問題点)、並びに、事業再生3年後の損益計画と主な事業再生計画の前提条件は下記の通りです。
経営者が独裁でワンマン。経営者に意見を言える社員がいない。会社が創業以来、赤字経営となっている。原価計算がされていない。採算割れの商品やサービスが沢山ある。種々のリスクをコスト計算に加味していない。経営の要である損益管理が杜撰。後継者がいない。等々
就業時間が長い。休日がない。休日出金の手当てがない。就業条件が劣悪。離職率が高い。人員が不足している。人材育成に時間とコストがかかる。離職率が高く、ベテランが根付かない。経営者の独裁度が強く、社員の自主性が育まれていない。社員の声が無視されている。等々
経営者のトップダウン営業に頼っている。顧客層が偏り過ぎている。大口取引先の依存度が高い。販売先のリスクヘッジができていない。等々
売上高 |
1,000,000 |
|
---|---|---|
売上原価 |
950,000 |
売上原価率95% |
売上総利益 |
50,000 |
売上総利益率5% |
販売管理費 |
30,000 |
売上高経費率3% |
営業利益 |
20,000 |
売上高営業利益率2% |
(金額単位:千円)
会社清算・個人破産、新会社設立、スポンサーの参画、管理部門の外注化、経営者教育、管理会計の導入、経営情報の開示、キャッシュフロー表の作成、資金繰り表の作成、予算管理の導入、3ヵ年の事業計画作成、不採算商品・サービスの収益改善、経営改善の推進、等々
本案件は、業績状況を見れば明らかですが、すでに経営破たんの状態にありました。
会社が経営破たんの状態、加えて、銀行借入は上限一杯まで借り尽くし、私財も殆どつぎ込んでいて、資金も枯渇していました。
事業再生に必要な資金がない状況だったので、如何にドラスティック(抜本的)な経営改革を断行したとしても事業再生は不可能と判断したケースです。
必然的に、事業再生計画作りのテーマは「事業の継続」と「経営者一族の財産保全」になりました。
提示した事業再生計画は、新会社設立を前提としています。事業継続の足を引っ張る負債等を旧会社に残し、新会社に事業継続に必要な資産等を移管し、そのままスポンサー企業に売却するというスキームです。(経営者と旧会社は破産手続きを申請して再出発)
結局、本案件は、事業再生計画を元に依頼主が自主再生の道を選択しました。
全力で経営者様を支え、会社の繁栄を加速します!!!