OODAサイクルの基本

中小企業の経営者を支える経営ノウハウ情報局

OODAループで会社の成長を加速する

OODAループで会社の成長を加速する

 

OODAループ(サイクル)とは、米国空軍が開発した軍事理論で、Observe(観察・感知)、Orient(情勢判断)、Decide(意思決定)、Act(行動)で構成された意思決定プロセスである。

 

もともと軍事シーンで活用されていたOODAループ(※注)だが、現在では、企業経営や組織運営など等、幅広いシーンで活用されている。

 

例えば、企業経営においては、環境の変化や想定外の事象に素早く対応するために、OODAループの意思決定プロセスが活用されている。

 

組織運営に関しても、社会への感度を高めるため、或いは、社員の自主性を高めるために、OODAループが活用されている。

 

中小企業の経営環境は不確実性が高まる一方なので、前提や根拠の変化に素早く対応するためのOODAループは会社経営に欠かせない必須ツールといって過言ではない。

 

実際、わたしがコンサル指導をする際に最も重視しているのは、OODAループの実践である。

 

導き出した答えが、情勢判断を経て、真逆の答えになることは良くあることだ。

 

また、何事も白黒をつけて思考をストップするのではなく、周囲の状況に応じて最適解を導き出すOODAループの実践は、知的イノベーションの源泉になる。

 

世の中の変化や対立、或いは、複数の原理を共生させる優れた対話技術や思考技術を持って最適解を求める知的イノベーションを支えるOODAループの実践は、会社の成長を加速させる優れたツールなのだ。

 

※OODAループ(サイクル)は米国空軍が開発した軍事理論で、朝鮮戦争(1950-1953)の空中戦において、米国の戦闘機が中国よりも劣っているにも関わらずに善戦できたのは、米国機の方がコックピットからの視界が良好であり、操縦士が周囲の状況を正しく把握し、素早く判断し対応できたから、という体験から生まれた理論である。

 

 

OODAループは優れた経営システムを構築する

 

OODAループは、優れた経営システムの構築に欠かせない必須ツールである。

 

例えば、人間の尊厳を支える国土、言語、財産を奪われたユダヤ人が、いまだに世界各地の中枢で活躍できるのは、OODAループの実践によるところが大きいと思う。

 

世の中の成長発展に貢献しているユダヤ人は、何事も白黒をつけて思考をストップさせることがなく、常に世の中の変化や対立、或いは、複数の原理を共生させる優れた対話技術や思考技術を持って最適解を求めるOODAループを実践している。

 

ご存知の通り、ユダヤ人のノーベル賞受賞者数は群を抜いている。経済学賞に至っては受賞者の50%弱がユダヤ人である。

 

ユダヤ人は世界人口の0.2%以下なので、この受賞率は異常だが、常に最適解を求めるOODAループの実践がユダヤ人の活躍を支えているのだ。

 

過去を振り返ってみてほしい。

 

ひとつの原理に固執した原理主義が必ず破綻することは、歴史が証明していないだろうか?

 

例えば、武力一辺倒の国(強者)はクーデターで破綻し、法治一辺倒の国(賢者)は侵略や裏切りで破綻している。

 

これは、会社経営も同じである。

 

そもそも、ひとつの原理で会社経営がうまくいくのであれば誰も苦労しない。

 

時には強者の原理を立て、時には賢者の原理を立てる。

 

経営環境の変化に応じて様々な原理を共生させるOODAループの実践が、持続的成長基盤を支える優れた経営システムを作り出すのだ。

 

 

OODAループとPDCAサイクル

 

不確実性が高まる経営環境において、従来の経営マネジメント手法であるPDCAサイクルは、最早通用しないという論調を見かけるが、そんなことはない。

 

OODAループの効果を支えるベースがPDCAサイクルであり、PDCAサイクルとOODAループの併用こそが、不確実性を乗り切る秘訣であり、優れた経営システムを構築する確かな方法である。

 

確かに、現実(今)は、常に新しい未来でアップデートされていて、未来を予見することは難しいことだが、未来を予見することを放棄してしまっては、現実(今)への対応が疎かになってしまう。

 

正しい現状認識のもとに計画を作り、その計画の精度を高めるPDCAサイクルの経営マネジメント手法は、会社経営の成功を支える必須ツールであり、OODAループとは別の重要な役割を担っている。

 

PDCAサイクルとOODAループの両輪を意識した経営采配が、会社経営を成功に導く秘訣であり、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)の各PDCAサイクルにOODAループを併用することが、PDCAサイクルの精度を高め、会社の成長を一段と加速する確かな方法なのだ。

 

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