潰れない会社の見分け方と作り方|会社が潰れない理由はここにある

潰れない会社の見分け方と作り方|会社が潰れない理由はここにある

 

わたしは経営コンサルタントとして様々な会社経営に関わり、企業の盛衰を目の当たりにしてきた。

 

そうした経験から言えることは、潰れない会社には多くの共通点があり、そうした共通点に該当している項目が多いほど、潰れない会社経営が実現できている、ということだ。

 

この記事では、潰れない会社の特徴、潰れない会社の社長や社員の特徴、並びに、潰れない会社の見分け方と作り方を、詳しく解説する。

 

 

潰れない会社の特徴

 

潰れない会社の特徴を挙げると以下のようなものがある。

 

明確な経営ビジョンがある、黒字経営を維持している、計数管理と数値目標を徹底している、明確な利益目標がある、自己資本比率が高い、売上・利益・現金が増加している、成長投資を行っている、外部連携した内部通報制度を構築していて違法行為を厳しく取り締まっている、問題社員がいない、後継者やナンバーツーがいる、組織力が強い、経営改善を積極的に推進している、本業が明確であり本業と本業の派生ビジネスに徹している、資金繰りにゆとりがある、借入過多に陥っていない、離職率が低い、など等の特徴がある。

 

この中で、潰れない会社に多い共通点は、黒字経営の維持計数管理と数値目標の徹底継続的経営改善の徹底本業集中である。

 

会社を潰さないためには黒字経営が必須条件であり、更に、計数管理と数値目標を徹底し、売上・利益・現金を増やし、本業の付加価値を研鑽するための、経営改善を推進しなければならない。

 

以上に挙げた潰れない会社の特徴に該当する項目が多いほど、潰れにくい会社といえるので、冷静かつ客観的な視点で、セルフチェックしてほしい。

 

 

潰れない会社の社長の特徴

 

潰れない会社の社長の特徴を挙げると以下のようなものがある。

 

謙虚で腰が低い、責任感が強い、運が良い、愛人がいない、モラルがある、意志が強い、儲け話に興味がなく金銭感覚が鋭い、倹約家、情報の価値を知っている、数字に強い、利益意識が強い、社員満足度を追及している、顧客満足度を追及している、社長がワンマン化、或いは、ブラック化していない(パワハラ、モラハラ、セクハラ、身内優先、社員軽視、利益独占、贅沢独占、離職加速、等々の弊害を生み出していない)、など等の特徴がある。

 

この中で、潰れない会社の社長の多くに共通している特徴は、責任感がある数字に強い利益意識が強い社員と顧客重視の姿勢である。

 

会社を潰さないためには、すべての経営責任を社長自身に帰結し、社員と顧客の満足度を追及し、数字をもとに事業計画(PDCAサイクル)を回し、然るべき利益目標に向かう姿勢が欠かせない。

 

以上に挙げた潰れない会社の社長の特徴に該当する項目が多いほど、潰れにくい会社といえるので、冷静かつ客観的な視点で、セルフチェックしてほしい。

 

 

潰れない会社の社員の特徴

 

潰れない会社の社員の特徴を挙げると以下のようなものがある。

 

素直で誠実、元気でしっかり挨拶できる、笑顔が溢れている、やる気と活気がある、責任感がある、利益意識が強い、仲間意識が強い、愛社精神がある、顧客満足度を追及している、など等の特徴がある。

 

この中で、潰れない会社の社員の多くに共通している特徴は、社員の性格が素直で誠実であり、顧客重視の姿勢を持っていることである。

 

社員の性格が素直で誠実だと、少しの社員教育で、その社員の能力が大きく伸びる。さらに、そうした社員が顧客重視の姿勢で働くと、顧客や取引先に良い影響を与え、会社の業績がみるみる上がる。

 

以上に挙げた潰れない会社の社員の特徴に該当する項目が多いほど、潰れにくい会社といえるので、冷静かつ客観的な視点で、セルフチェックしてほしい。

 

 

潰れない会社の雰囲気

 

潰れない会社の雰囲気を挙げると以下のようなものがある。

 

明るい、清潔、活気がある、挨拶がしっかりしている、在庫が少ない、謙虚な態度で接客ができている、社員同士の仲が良い、社長と社員の仲が良い、尊厳がある、社員の定着率が良い(離職率が低い)、パワハラやセクハラがない、会社の利益を社員と顧客に還元している、会社に宗教を持ち込んでいない、など等の特徴がある。

 

以上に挙げた潰れない会社の雰囲気に該当する項目が多いほど、潰れにくい会社といえるので、冷静かつ客観的な視点で、セルフチェックしてほしい。

 

また、会社訪問した際に、その会社から潰れない会社の特徴や雰囲気を感じとったならば、共に成長発展できる会社の可能性が高いので、前向きに取引を検討した方が良いだろう。

 

 

潰れない会社の見分け方と作り方

 

潰れない会社の見分け方は、前章で解説した潰れない会社の特徴等を基準に考えると簡単に判別することができる。

 

例えば、潰れない会社の特徴等に該当する項目が多いほど潰れない会社、逆に、該当項目が少ないほど潰れやすい会社、というように判別することができる。

 

潰れない会社の作り方は、前章で解説した潰れない会社の特徴等の項目に合致するよう、経営改善に取り組むことが基本姿勢になる。

 

また、変化に対応すること、数値目標を徹底すること、後継者を育成すること、など等、企業存続に欠かせない条件をしっかりキープする企業努力を継続することも大切だ。

 

伊藤のワンポイント
 

経営とは、企業の永続性を確立する事、つまり、潰れない会社作りであり、その実現こそが経営者の本来の仕事です。潰れない会社を作るには、経営課題を丹念に解消し続けることが肝となりますが、経営課題は周囲の変化と共に変化します。ですから、変化を敏感に捉え、決して、経営課題を見逃さないでください。