経営改善事例|中小企業の改善事例・成功のポイント

経営改善事例|中小企業の改善事例・成功のポイント

 

実際に私が経営サポートした企業の経営改善事例を紹介する。

 

いつの時代も中小企業を取り巻く経営環境は厳しい。資金調達の手段には限りがあり、大企業や経済の歪みの犠牲になるケースも少なくない。

 

大企業に比べて極めて不利な経営環境もあって、一時は業績が良くても、少しのきっかけで業績が悪化するケースも少なくないが、こうした状況下で中小企業が安定経営を実現するには弛まぬ経営改善が欠かせない。

 

この記事では、ソフトランディングとハードランディングの経営改善事例、並びに、改善概要と成功のポイントについて、詳しく解説する。

 

 

経営改善事例|ソフトランディング

 

ソフトランディングなアプローチで行った経営改善事例を紹介する。

 

黒字経営の中小企業に対しては、ソフトランディング(緩やかな変化・変動)な経営改善アプローチが正攻法になる。

 

ソフトランディングな経営改善は、関係者への負荷(ストレス)が小さく長続きしやすいので、経営改善がしっかり定着し、安定経営の確立、健全経営の定着、成長投資加速などの成果が出しやすくなる。

 

事例企業
  • 企業概要 業種:製造業 創業40年超 社員:15名
  • 業績概要:黒字経営、売上はプラス成長、営業利益は横ばい~マイナス成長、現金残高は横ばい~マイナス成長

 

事例企業は、黒字経営ではあったが、利益と現金水準が低く、未来志向のない会社経営に陥っていた。また、経営分析が不十分で、成長を阻害する経営課題が山積しており、少しの経営環境の悪化で衰退するリスクがあった。更に、後継者育成も不十分だった。

 

経営改善の成功ポイントは、社長の苦手分野や時間的・精神的負担を軽減するために経営コンサルタント(わたし)を活用したことと、最良の未来予想図を実現するための経営改善計画書を着実に遂行したからに他ならない。

 

下のグラフは、私が経営サポートに入る1年前の事例企業の主な経営指標(業績)になるが、ご覧の通り、適正値(青いグラフ)に比べて、全ての経営指標(業績)が適正水準を下回っていることが分かると思う。

 

 

下のグラフは、私が経営サポートを開始して1年後の主な経営指標(業績)になるが、ご覧の通り、殆どの経営指標(業績)が適正水準に達しており、営業利益金額は指導前の20倍に達している。

 

 

経営改善計画書の作成

財務分析現地調査社員面談を実施し、経営改善計画書を策定した。

 

経営改善の具体的方法の策定

全ての経営指標を優良水準に改善するための方法を策定した。具体的には、利益改善のための付加価値研鑽顧客創造のための仕組み作り、組織の最適化による組織力と生産性の向上、コストコントロールによる成長投資加速に向けた現金水準の引き上げ、など等。

 

経営改善の実践と検証の定着

経営改善計画の具体的実施スケジュールを設定し着実に遂行した。隔月毎に経営会議を開催し、改善進捗の確認・フォロー、改善効果の測定・共有、新たな課題の発掘、方法論の検証・修正など等、常に計画の最適化を図りながら経営改善の定着を図った。

 

【補足】ソフトランディングな経営改善を徹底解説

 

 

経営改善事例|ハードランディング

 

ハードランディングなアプローチで行った経営改善事例を紹介する。

 

赤字経営のマイナス状態が深刻で、経営改善の成果を上げるまでの時間が限られている中小企業に対しては、ハードランディング(急激な変化・変動)な経営改善アプローチが正攻法になる。

 

例えば、赤字経営の黒字化、事業再生、企業再建などは、経営改善のアプローチがよりドラスティック(過激・抜本的・徹底的)なものになり、経営健全化までの道のりがハードランディングに偏る。

 

事例企業
  • 企業概要 業種:製造業 年商20億円 創業40年超 社員:120名
  • 業績概要:赤字経営、売上はマイナス成長、営業利益はマイナス成長(赤字拡大)、現金残高はマイナス成長(FCFマイナス1億円)、借入12億円

 

事例企業は、赤字経営のうえに返済苦も重なり、年間1億円ものキャッシュアウトが生じていて、経営破たんの危機に瀕していた。また、経営分析が不十分で、経営力低下、組織力低下、収益力低下、競争力低下、営業力低下など等、更なる業績悪化を招く経営課題が山積していた。

 

経営改善の成功ポイントは、抜本的経営改善を断行するために経営コンサルタント(わたし)を活用したことと、最良の未来予想図を実現するための経営改善計画書を着実に遂行したからに他ならないが、社長自身の不退転の覚悟が一番大きな成功要因になった。

 

経営改善着手から一年後には、売上が下げ止まりから上昇傾向に転じて黒字経営に転換(プラス0.7億円の改善)、マイナス1億円のFCF(フリーキャッシュフロー・現金収入)もプラスに転換(プラス1億円の改善)した。初年度で経営健全化の見通しがついたため、次年度からは成長戦略の展開に移行し、更なる経営改善に邁進した。

 

経営改善計画書の作成

財務分析現地調査社員面談を実施し、経営改善計画書を策定した。

 

経営改善の具体的方法の策定

全ての経営指標を優良水準に改善するための方法を策定した。具体的には、初年度で黒字化、並びに、FCF1億円改善のための不採算事業改革、ファイナンス改革、利益改善のための付加価値研鑽顧客創造のための仕組み作り、組織の最適化による組織力と生産性の向上、コストコントロールによる成長投資加速に向けた現金水準の引き上げ、など等。

 

経営改善の実践と検証の定着

経営改善計画の具体的実施スケジュールを設定し着実に遂行した。毎月、経営会議を開催し、改善進捗の確認・フォロー、改善効果の測定・共有、新たな課題の発掘、方法論の検証・修正など等、常に計画の最適化を図りながら経営改善の定着を図った。

 

【補足】ハードランディングな経営改善を徹底解説

 

 

経営改善事例から学ぶ成功のポイント

 

二つの経営改善事例から学ぶ成功のポイントについて解説する。

 

まず大前提として、経営改善なくして会社の成長はあり得ないこと、並びに、経営改善は専門家を参画させることで精度が上がることを理解することが大切で、より良い経営状態を保ちながら、よりスピーディー経営改善を推進することが大成功の秘訣になる。

 

決意を固める

お互いに「絶対に会社の経営状態を今よりも好転させる」という強い決意を持つところから経営改善をスタートする。このマインドセットが、過去の過ちを素直に受け入れ、新しい未来を想像するための前向きな経営改善活動を可能にする。(このマインドがブレると経営改善は必ず失敗する)

 

経営改善計画書の策定

経営改善計画書とは、その会社の最良の未来予想図を実現する経営改善のロードマップになるが、計画策定は専門家を参画させた方が成功に近づき、自らの力では発見できない経営課題(病気)と、会社の寿命を延ばすための具体的処方箋がより明快になる。(当たり前だが、計画を誤ると経営改善は必ず失敗する)

 

経営改善計画書の運用

経営改善は実行して初めて効果が生まれる。この実行は単に計画を遂行すれば良いというものではなく、結果検証と計画修正が生命線になる。なぜなら、未来を100%当てることは不可能で、どんな計画も想定外の失敗リスクが内在しているからだ。従って、最低でも毎月計画内容をアップデートすることが成功の秘訣になる。この計画の検証精度は、第三者を経営に参画させて客観性を高めると一段と上がる。

 

伊藤のワンポイント

会社を衰退させたくなかったら経営改善を定着させることです。好調企業ほど経営改善が定着しています。経営改善は、専門家を参画させて、より良い経営状態を保ち、よりスピーディーに実践することが大成功の秘訣になり、これが、衰退を予見し先手を打つ安定経営のシステムを構築する正攻法になります。

 

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