経営改善とは、企業の業績を押し上げるための活動だ。
企業は業績の低迷と共に衰退するので、経営改善は企業の生命線といっても過言ではない。
この記事では、経営改善とは何か、並びに、経営改善を成功させる秘訣から実践度チェックに至るまで、詳しく解説する。
経営改善とは何か?
考えたことがあるだろうか?
経営改善とは企業の業績を上げるための重要な活動で、会社の存続は間違いなく経営改善の成果で決まる。
会社の存続は、売上の最大化と経費の最小化を同時に進めることで盤石な基盤が整うので、経営改善の目的は、売上の最大化と経費の最小化、つまり「利益の最大化」に集約される。
わたしは、経営コンサルタントとして数多くの中小企業の経営改善を支援してきたが、正しく経営改善が遂行されている中小企業はあまり多くない。
実情を鑑みると、10社に2~3社程度といっていいかも知れない...。
また、中小企業が倒産の危機に陥る最大の原因は「経営課題の見落とし」だが、正しく経営改善が遂行されている限りは、経営課題を見落とすことはない。
経営改善は、会社の経営課題を絶えず発掘・解消すべく、会社存続に欠かせない取り組みなので、会社が儲かっていようが儲かっていまいが、経営改善は終わりなき経営活動といっても過言ではない。
経営改善の目的は「利益の最大化」と「経営課題の解消」にあるが、経営環境や経営資源がまちまちの中小企業において、その方法論は無限に存在する。
会社の状況によってアプローチと方法論がガラリと変わってしまうのが、中小企業の経営改善の難しいところだ。
当然ながら、闇雲な経営改善や、誤った認識に端を発した経営改善は会社の寿命を伸ばすどころか、寿命を縮める行為にしかならない。
経営改善を正しく進めるには、一定の経営技術(経営スキル)が必要で、特に、現状分析、目標設定、検証力、実行力、実践ノウハウ等は、経営改善の成果を左右する重要なスキルになる。
最後に、経営改善の実践度のチェックシートを紹介する。
下記チェック項目に一つでも該当する項目があれば、経営改善の技術が不足しており、その部分が誤った経営改善に繋がるリスクになる。つまり、経営改善の実践度が低い可能性がある。
☑月次決算書が読めない
☑どこから手をつければ良いの分からない
☑どうやって経営を改善したらいいのか分からない
☑経営セミナーや経営本を参考にしてもうまくいかない
☑現状の問題点や適正な目標がどこにあるのかが分からない
☑売上が伸びているのに利益と現金が増えない
☑一所懸命動いているのに会社が良くならない
☑経営に漠然とした不安を抱えていて安心できない
☑経営改善を行っているが一向に効果が実感できない
☑経営改善を行っているが従業員のモチベーションが上がっていない