経営を簡単に可視化する方法|経営の見える化が成長を加速する

経営を簡単に可視化する方法

 

経営を可視化するとは、数字を視覚化する、ということである。

 

経営が可視化され、売上や現金といった数字の動きが経営者と社員の頭のなかに入ると、会社の成長スピードが一段と加速する。

 

なぜなら、業績変動の原因と結果の因果関係が整理されることで、組織の行動原理が明快になり、日を追うごとに事業活動の精度が高まるからだ。

 

逆に、経営の可視化がされていない会社は、合理的な行動原理が組織に定着しないため、行き当たりバッタリの経営に陥り、会社衰退のリスクが高まるばかりとなる。

 

事実、赤字経営に陥っている中小企業の殆どは、経営が可視化されていない。

 

経営を可視化するには、会社の数字を把握するためのデータが必要だが、さまざまな経営データの中でも最低限必要なデータは「財務諸表の数字」になる。

 

財務諸表には事業活動の結果のすべてが集約されている。

 

従って、財務諸表から必要な数字を抜き取ると、明快に経営を可視化することができる。

 

大企業のなかには分速で会社の数字が集計され、常に経営が可視化されている会社もあるが、中小企業の場合は、最低限、月単位で経営が可視化されていれば十分だ。

 

 

財務諸表の数字で経営を可視化する方法

 

経営を可視化するために抜き出す数字は、売上や利益、或いは、現金といった会社の成長に密接に関係している数字に限定した方が分かりやすい。

 

何といっても、会社経営の目的は利益拡大にある。そして、会社は現金がなくなると倒産するので現金の残高も重要だ。

 

この利益と現金を増やすには、売上の最大化と経費の最小化を同時に進めることが欠かせず、そのためには、売上・経費・利益の可視化は必須となる。

 

数字を視覚化し、経営を可視化するにはコツがある。

 

まず抑えるべき点は、貸借対照表と損益計算書の数字の集計方法である。

 

貸借対照表の数字は、現時点の残高を示すものなので、最新の月末残高を追いかけるだけで資産実態が可視化できる。

 

損益計算書(月次試算表)は、ひと月単位の期間損益を示すものなので、必ず年計を用いる。

 

例えば、4月時点の年計は、前年5月~当年4月を集計する。損益を年計すると、季節変動や特需要因などのバラツキが解消された年商単位の損益推移が可視化できる。

 

次に、抑えるべき点は、貸借対照表と損益計算書から抜き出す数字、そして、その数字を視覚化する方法だ。

 

貸借対照表から抜き出す数字は、現金預金、売掛金(受取手形含む)、棚卸残高、借入金(長期・短期)、純資産の5つである。

 

損益計算書から抜き出す数字は、売上、売上原価、売上総利益、販売管理費、営業利益の5つである。

 

それぞれの数字の月別推移をグラフにすると、数字が視覚化され、経営が分かりやすく可視化される。

 

さらに、このグラフに現金残高や利益金額などの目標を加えると、優れた経営ツールとして活用することができる。

 

 

経営の可視化効果を最大化するための方法

 

経営を可視化した後にすべきことは、情報の共有だ。

 

経営の可視化データを経営者と社員が共有すると、経営目標と行動原理が明快になり、会社の成長スピードが一段と加速する。

 

また、事業活動の結果を絶えず可視化することで、経営者をはじめとする関係者全員が、しっかりとした手ごたえを感じながら経営改善を進めることができる。

 

じつは、業績が悪い会社ほど、経営が可視化されていない。

 

たとえ経営が可視化されていたとしても、データを隠したがる。

 

繰り返すが、経営の可視化データは、全員で共有しなければ意味がない。

 

経営実態を可視化し、さらにそのデータをすべて開示・共有することが、会社の更なる成長に繋がるのだ。

 

伊藤のワンポイント

経営の可視化は経営者の必須スキルです。なぜなら、成長も衰退も必ず数字に表れるからです。経営が可視化されると経営の客観性が高まり、組織の決断力と実行力が向上します。逆に、経営が可視化されていないと、衰退の兆候を見逃す、或いは、行き当たりバッタリの会社経営に陥る、といった失敗リスクが高まります。最低限、財務諸表を活用した経営の可視化は不可欠です。

 

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