現場の声を聞く経営が生き残る秘訣|現場の声を活かせば経営がうまくいく

現場の声を聞く経営が生き残る秘訣である

 

現場には成功のヒントが沢山転がっている。

 

事実、現場の声を真摯に受け止め、現場の声を経営に活かしている会社は顧客から愛され、会社が繁栄している。

 

この記事では、会社の生き残りを分かつ現場の声の価値、並びに、現場の場の活かし方について、詳しく解説する。

 

 

現場の声が経営の成功を左右する

 

現場の声に耳を傾けろ、さもなければ会社は衰退する、と、古今東西、多くの経営者が語っている。

 

多くの企業再生の経験をしてきた私自身も、現場の声に耳を傾けることの重要性を肌で感じているし、現場の声を無視した会社経営に成功はないと、心底、思っている。

 

会社の大小関係なく、息の長い企業ほど、現場の声を大切にしている。

 

そして、現場の声をこまめに聞いている会社ほど進化のスピードが速く、市場競争の優位性を着実に高めている。

 

逆に、現場の声を聞いていない会社ほど進化のスピードが遅く、いつしか市場競争の優位性を失い、衰退の一途を辿るケースが多い。

 

トヨタ自動車の社長は、創業者から現代に至るまで、代々現場好きで知られている。

 

例えば、五代目社長の豊田英二氏(1913-2013)は、ひとりぶらりと現場の新しい機械を見に行き、実際に触りながら「これ使いこなせると良いな」と、現場の若手社員に気軽に話しかけ、帰り際には帽子を取って「今日はありがとう」と、直立不動で深々と頭を下げて去ってゆく風景が日常だったらしい。

 

現場の生産性を高める「ジャスト・イン・タイム」、「自動化」、「視える化」などの世界標準を数多く生み出した、現場重視のトヨタ自動車らしいエピソードである。

 

 

現場の声を聞くのは経営者の仕事

 

現場の声を聞き、経営に活かすのは経営者の仕事だ。

 

なぜなら、同じ現場の声であっても社員と経営者では、その情報の活かし方がまったく変わってくるからだ。

 

一般的には、一般社員の目線は一ヵ月先、部課長レベルで一ヵ年先、社長レベルで漸く3~5年先なので、社員と社長では見えている景色が全く違う。

 

当然ながら、現場の声を聞いて、何を感じ、どう経営に活かすかは、見えている景色によって変わるため情報の良し悪し関係なく、なるべく社長自身が現場の声の真意を確かめることが大切になる。

 

現場の声は、製造であれば生産現場、小売であれば販売や接客現場、卸売りであれば営業現場、物流であれば配送現場、通販業であれば受発注の現場、開発であれば消費者の現場、など等があり、そのほかにも、机上の空論が通用しない現場の領域は数知れずある。

 

また、在宅勤務やフリーオフィス、或いは、フリーランスや契約社員の活用といった自由な労働環境は、時に経営者から現場の声を遠ざけるデメリットがあるので、現場軽視にならない範囲で労働環境を設計する配慮も重要だ。

 

 

会社経営成功の源泉は現場にある

 

経営者は、成功の源泉は現場にあるということを決して忘れてはならない。

 

例えば、マクドナルド創業者のレイ・クロック氏は億万長者になった後も現場に通い続けてマニュアル遵守を自らの目でチェックしていた。イケア創業者のカンプラード氏は80歳を超えてもレジ横に立って顧客の声に耳を傾けていた。

 

「現場の声に耳を傾けろ、さもなければ会社は衰退する。」

 

起業まもない時、会社の業績が苦しい時、社員の不満に直面した時、顧客の離脱を感じた時、など等、会社衰退の予兆を肌で感じた時ほど、前文のセリフを想い出し、現場の声に耳を傾けてほしい。

 

会社衰退の打開策は必ず現場に眠っている。言い換えれば、会社の成長発展のヒントは、すべて現場に眠っているのだ。