衰退する会社の特徴|企業衰退の原因は目の前にある

衰退する会社の特徴|企業衰退の原因は目の前にある

 

わたしはこれまで数多くの衰退企業を見てきたが、会社が衰退する根本原因は「経営課題の見落とし・見過ごし・見誤り」に尽きる。

 

経営課題とは、会社の発展を阻害する要因のことだが、衰退する会社ほど経営課題に鈍感で、衰退リスクが深刻になるまで放置されているケースが多い。

 

この記事では、衰退する会社の特徴について、詳しく解説する。

 

 

会社衰退のメカニズム

 

会社衰退のメカニズムについて、詳しく解説する。

 

会社が衰退する根本原因は経営課題の見落としに尽きる。どんなに小さな課題であっても、課題を見落とした瞬間から会社の衰退が始まる。

 

経営課題を見落とすことで表面化する負の要素は売上減少や赤字転落等があるが、こうした数字の悪化は、すでに末期症状である。

 

重要なのは、数字が悪化する前に先手先手で課題を発掘・解消することで、例えば、顧客サービスの低下、商品力の低下、組織力の低下など等、数字の悪化に繋がる課題を決して見落とさないことが大切になる。

 

課題を小さな内に捉えて解消している限り会社は衰退しない。逆に、課題が大きくなるまで放置すると打つ手が限られ、衰退から脱却するのが難しくなる。つまり、経営課題と向き合う姿勢ひとつで会社の盛衰が決まるのだ。

 

 

衰退する会社の特徴

 

衰退する会社の特徴について、詳しく解説する。

 

衰退する会社の最たる特徴は「経営力が低い」ことだ。

 

経営力とは、社長の経営能力、経営管理の精度、経営マネジメント力、事業構想力、人財育成力、マーケティング力など等の会社経営を支える総合的な力のことである。

 

簡単に言えば、経営者と幹部の力量になるが、この経営力が低下すると経営課題の見落としが頻発し、会社が衰退する。

 

会社は経営者の能力以上に大きくならないと良く云われるが、本当にその通りで、経営者が自身の力量を上げる努力を継続している限り、会社は衰退しない。逆に、力量を上げる努力を放棄すると、経営力が低下し会社は簡単に衰退する。

 

 

会社は自壊によって衰退する

 

会社の衰退は経営力の低下により決定付けられる。

 

天災等の不可抗力を除いて、景気悪化やライバルの台頭などの外部環境の悪化により会社が衰退するのではなく、会社内部に衰退の原因があることが殆どだということだ。

 

つまり、企業衰退の原因は目の前にあり、殆どの企業は自壊によって衰退するのだ。これは、事業規模や業績好調不調を問わず、どんな会社にも当てはまる法則ですので、くれぐれも肝に銘じてほしい。

 

私の経験上、殆どの衰退企業は、経営者の力量不足、あるいは、油断や慢心によって自壊している。経営者の責任は非常に重く、このことを深く理解している経営者ほど会社を繁栄させている。