会社経営の成功原理その1|創業~成長~永続性の確立へ

 

会社経営に成功し続けることは至難の業だが、抑えるべき要点を抑えればそのハードルは下がる。

 

また、会社経営には上下の波が必ずあるが、上がった時に油断せず、成功の原理を抑え続けることも大切だ。

 

この記事では、創業期、成長期、永続性の確立に向けて抑えるべき会社経営の成功原理について、詳しく解説する。

 

 

創業期は誇りが大切

 

仕事への誇りが、豊かさの源流になる。

 

そこまでやらんでええやろう。と、周囲に思わせる仕事への誇りやプライド、あるいは、熱意やこだわりは、仕事の感動レベルを非凡の域に引き上げる。

 

この人の仕事は一流、この人の仕事に触れると感動する、という領域にひとたび達すれば、ひとつの仕事が新しい仕事を呼ぶ、好スパイラルが回り始める。仕事に対する誇りが、繁栄を引き寄せるのだ。

 

仕事に誇りを持ち、誰かの評価を求めることなく、ただ淡々と、過去の自分を超える努力を積み重ねる姿勢はとても美しい。一つひとつの仕事に、ただならぬ迫力を帯び、社員やお客様をどんどん虜にする。真摯に仕事と向き合う矜持は、会社の豊かさの源流になるのだ。

 

 

成長期は体験志向が大切

 

体験志向は、企業の成長を加速させる。

 

成果だけを追い求めると、結果に翻弄され、心身が壊れやすくなる。仕事ができる人ほど、この傾向が顕著になる。

 

一方、新しい人生体験や仕事の経験に喜びを見出し、日々を生きている人は、成功や失敗に一喜一憂することなく、すべての体験から成長の起因を見つけ、心健やかに、過去の自分を乗り超えていく。

 

ビジネスは簡単に成果が出ないことの方が圧倒的に多い。成果を追い求める、あるいは、成果を押し付けることで良い結果を出し続けることは難しく、むしろ、成果を失うリスクの方が高い。

 

成果に陰りが出た時ほど、体験志向に舵を切ると良い。そうすれば、組織の活力が湧き、長期的な成果に恵まれる経営基盤が整う。

 

 

企業の永続性は競争相手が重要

 

自分との競争に勝つ者が、最後に勝つ。

 

ビジネスにおいて競争は不可欠だ。競争があるからこそ、商品やサービスが進化し、経済が活性化する。

 

大切なのは競争相手を自分に置くことだ。他者との競争は、勝者と敗者を生む。人は結果を分析する性質を持っているので、大概の人は、勝てば「強く、優れている」と結論付け、負ければ「弱く、劣っている」と結論付ける。

 

当然、勝ち続けるとその思いはより強くなり、勝者には過信が生まれる。負け続けると、勝つための意欲が薄れ、努力と工夫が停滞する。結果、商品やサービスの進化が鈍化し、競争に敗れる。組織内においては、活躍できる人と活躍できない人が固定化し、組織が弱体化する。

 

競争相手を自分に置けば、過信は生まれない。昨日より今日、今日より明日と、意欲を持って商品やサービスの付加価値を高める努力ができる。

 

組織内においては、競争心ではなく、「あなたならできる」と向上心をあおれば、誰かを超える努力ではなく、過去の自分を超える努力にシフトし、本来の才能やスキルがどんどん開化する。自分との競争に勝つ者が、最後まで生き残るのだ。