会社経営の成功原理その2|成功を引き寄せるマインドと行動原理

 

会社経営の成功はマインドと行動原理で決まる。

 

マインドが行動を支配し、行動が現実を作るからだ。

 

この記事では、会社経営の成功を引き寄せるマインドと行動原理について、詳しく解説する。

 

 

他者のために生きる

 

社長業は、気配り・心配り業。

 

社長は、誰よりも気配りと心配りに気を遣う必要がある。自分の承認欲求を滅し、社員やお客様の承認欲求を満たすことに全神経を集中する必要がある。ただ淡々と他者の物心を満たすことを積み重ねると、それは次第に、絶大な信頼に繋がる。

 

この人を支えたい、この人に貢献したい、この人と一緒に仕事がしたい、この人だけは分かってくれる、と思わせる全幅の信頼感は、日頃の気配り・心配りの積み重ねで決まる。社長業は、気配り・心配り業と言うが、本当にその通りで、気配り・心配りの数ほど、会社経営はうまく運ぶ。

 

気配り・心配りの原点は、自分を優先しないことだ。相手を優先し、相手の立場に立って、相手が欲する言動を実践し、相手の物心を満たすことだ。金銭等で物欲を満たすもよし、褒める、認める、励ます等の声がけで心を満たすもよし、今できることを精一杯やれば、次第に目の前の成果が大きくなり、巡り巡って、社長の心が満たされる。

 

 

苦しさよりも楽しさを選ぶ

 

苦楽は自分で選べる。

 

会社経営を長くやっていると、苦しいことも楽しいこともあるが、人生の苦楽は、自分で選べる。やろうと思えば、苦をゼロにすることだってできる。

 

例えば、苦労の先に成功があると思う、思い通りにしようとしない、失敗はそもそも縁が無かったと腑に落とす、恐れず、防御せず、自らがコントロールせず、あるがままに現実を受け入れるなどの姿勢は苦を楽にする。もっと欲しい、もっと認められたい等の渇愛を止めれば、苦は無くなる。

 

散った花びらが元に戻らないように、過去の失敗や苦悩は変えられない。過去を悲観するのではなく、現実を受け入れて、今できることを一所懸命やれば、また次の花が咲くものだ。過去は変えられないが、今の心持ちは一瞬で変えられる。苦が少なくなれば、何事も前向きになれる。今を楽しく生きることが生き甲斐となり、会社も人生も、どんどん豊かになる。

 

 

ベストパフォーマンスを追求する

 

一生、一所懸命に生きる。

 

幼年、若年、中年、老年、どれも一生で一回きり、二度と同じ時代を生きることはない。中年になってから、若いときに出来ることをするのではなく、その時々で、今できる事に集中することが大切だが、これは会社経営も同じだ。

 

創業期、安定期、後退期、再生期、成長期、その時代や状況に応じて、あらゆるフェーズが訪れる。その時々で、今できる事は変わり、ベストな動きも変わる。当然、フェーズに合っていない動きが増えると、会社経営はアンバランスになり、衰退リスクが高まる。

 

事業活動のパフォーマンスを高め続けるには、その時々のフェーズに合わせた会社経営を展開する必要がある。過去の行いが報われたり、昔のご縁に救われたり、世の中の変化と共に繁栄したりする会社ほど、その時々で、今できることに集中している。二度ない今この瞬間をどれほど大切に扱うかで、会社の未来が決まるのだ。