経営コンサルが教える営業利益率の正しい目標

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営業利益率の業界平均は使えない指標|目指すべき営業利益率の目安とは

営業利益率の業界平均は使えない指標|目指すべき営業利益率の目安とは

 

いつも不思議に思うのだが、営業利益率の業界平均を気にする経営者は、じつに多い。

 

営業利益率を経営目標として運用している会社経営者は多く、わたし自身、製造業やサービス業など、さまざまな業界の経営者から営業利益率の平均を尋ねられることがよくある。

 

営業利益率を経営目標として運用することは結構なことだが、業界平均を気にすることの無意味さを理解している経営者は少ない。

 

なぜなら、営業利益率の業界平均はまったく使えない指標だからである。

 

下図は業界平均の計算構造を示したグラフである。

 

 

ご覧の通り、僅かな上位集団の実績を、数多の下位集団が足を引っ張る構図で業界平均が算出されているが、業界平均の計算構造は殆どこのようなものである。

 

つまり、業界平均には、数多くの下位集団の実績が混入しているので、業界平均=優良会社という相関性は殆ど成立しないのだ。

 

当然ながら、営業利益率の業界平均を目標に掲げて改善活動を展開しても、トップ集団に追いつくことはできない。

 

業界平均を達成したからといって、実は標準よりも下位ということもあり得る。

 

業界平均を目標にするのではなく、然るべき適正な目安を基準に目標設定することが、トップ集団に追いつく秘訣であり、高い営業利益率を確立する確かな方法なのだ。

 

 

業界平均に頼らない営業利益率の目安とは?

 

営業利益率とは、売上等の収入金額に占める営業利益金額の構成比率のことである。

 

営業利益率は本業の儲ける力を示す指標なので、会社経営において最重要指標といって過言ではない。

 

それでは一体、業界平均に頼らない営業利益率の目安はあるのだろうか?

 

製造業やサービス業、或いは、飲食業や小売業など、業種業態や業界が変わっても共通して使える営業利益率の目安はあるのだろうか?

 

業界関係なく使える営業利益率の目安はある。

 

それは、売上総利益金額に占める営業利益金額の構成比率を示す「売上総利益高営業利益率」である。

 

業界平均に頼らず、すべての業界に共通して使える利益指標なので、現状モニタリングや目標設定におススメの指標である。

 

売上総利益高営業利益率の計算式と目標の目安は以下の通りである。

 

計算式:売上総利益高営業利益率=(営業利益金額÷売上総利益金額)×100

 

売上総利益高営業利益率の目標目安:10~20%

 

業界平均に頼ることなく、売上総利益高営業利益率10~20%を目標の目安として運用すると、経営改善が効果的に推進され、徐々に事業の収益性が高まっていく。

 

結果として業界平均をはるかに超える高い営業利益率を確立することも可能になる。

 

会社経営の本質は、他力本願ではなく自力本願である。

 

つまり、他人の実績が多く混入した業界平均よりも、然るべき営業利益率の目標を掲げた方が、さらに成長するための会社の欠点や課題が明かになり、よほど効率的に経営改善を進めることができるのだ。

 

業界平均は使えない目標の最たる例である。

 

業界平均に翻弄されることなく、独立独歩で経営に向き合ってほしい。

 

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