理想の利益率|売上に対する粗利・営業利益・経常利益・純利益

理想の利益率|売上に対する粗利・営業利益・経常利益・純利益

 

会社経営は利益を出すことによって成り立つので「利益率」は最重要指標といっても過言ではない。

 

利益率の指標は、売上総利益率(粗利率)、営業利益率、経常利益率、純利益率等々があるが、それぞれに理想の利益率がある。

 

この記事では、各利益指標の理想の利益率について、詳しく解説する。

 

 

理想の利益率とは?

 

利益は、収益から費用を引くことで計算でき、利益の種類は、売上総利益粗利)、営業利益経常利益純利益の4種類ある。

 

利益率は、収益に対する利益の構成比率を求めることで計算できるが、計算式は利益指標によって異なる。

 

理想の利益率業界平均などに求める風潮もあるが、業界平均には、上位企業だけでなく、下位企業も混入しているので、理想に程遠いケースが往々にしてある。

 

結論からいうと、最良の理想値は、ライバル企業に負けない、或いは、高収益業界に負けない利益率を確立することであり、そのために、1%ずつでも着実に会社として、或いは、業界として利益改善することが理想の利益率に近づく正攻法になる。

 

とはいっても、ある程度の理想の利益率はあったに越したことはないので、私が運用している理想の利益率を以下に紹介する。

 

なお、以下に説明する各利益指標の理想の利益率は、中小企業、なお且つ、三次産業の中でも労働集約型と資本集約型の中間に位置する「卸売・小売・飲食業等」を前提としている。

 

 

売上総利益率(粗利率)の理想

 

売上総利益率は「(売上総利益÷売上)×100」で計算できる。

 

売上総利益率は、粗利率(あらりりつ)などの略称で呼ばれ、多くの経営者に最も馴染みのある利益率といってよい。

 

売上総利益率の理想は、卸売は15~25%小売は25~50%飲食は75~85%になるが、独自性のあるビジネスモデルの場合は、この理想に収まらないケースがある。

 

また、化粧品、健康食品、ブランド服等の高付加価値品の場合は、売上総利益率が90%を超えるケースもあり、業種や扱う商品によって利益率の理想が大きく変わる。

 

 

営業利益率の理想

 

営業利益率は、売上高と売上総利益高の二つの収益をベースに計算する方法があるが、理想の利益率は、売上総利益高営業利益率をお薦めする。

 

売上高営業利益率は、粗利率の水準によって理想値が大きく変わるが、売上総利益高営業利益率であれば大概の業種共通で理想値を掲げることができる。

 

売上総利益高営業利益率は「(営業利益÷売上総利益高)×100」で計算でき、理想の利益率は20%以上になる。

 

利益率が20%以下の会社は、この理想値に向かって利益改善を推進することが大切で、既に20%を超えている会社は、現状よりも1%でも高い利益率を理想に掲げることが大切になる。

 

 

経常利益率と純利益率の理想

 

経常利益率純利益率も、売上高と売上総利益高の二つの収益をベースに計算する方法がある。

 

営業利益率同様、やはり、理想の利益率は、売上総利益高経常利益率、並びに、売上総利益高純利益率になる。

 

売上総利益高経常利益率&純利益率は「(経常利益or純利益÷売上総利益高)×100」で計算でき、理想の利益率は20%以上になる。

 

つまり、営業利益率よりも悪化させないために、営業外費用を少なくする、或いは、特別損失を極力出さない等の経営努力が経常利益、並びに、純利益の理想の利益率を実現する秘訣になる。

 

➡NEXT「営業利益率の業界平均は使えない指標!?」へ

 

 

 

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