社長と社員のコミュニケーションの質は、会社の成長と衰退を決定づける。
なぜなら、社員とのコミュニケーションが不十分だと、組織の活力が低下する、社員が離職する、良質な情報が上がってこない等々、会社衰退に繋がる危険なリスクが噴出するからだ。
この記事では、社員とのコミュニケーションで業績を上げる方法について、詳しく解説する。
社長のコミュニケーションの質が、会社の業績を決める。
社長のコミュニケーションが不十分だと、組織力を低下させる課題と共に、業績悪化のリスクが山積するからだ。
例えば、社員の離職、情報の質低下、組織の活力低下など等は、組織力低下と共に業績悪化を招く典型的なリスクになる。
社員とのコミュニケーションは、じつに難しく、事実、社長の一方通行的なコミュニケーションに陥っている中小企業は少なくない。
社長と社員のコミュニケーションの質が低下すると、会社の業績は間違いなく低迷するので、社員とのコミュニケーションの質を高めて会社の業績を上げるには、社長が率先してコミュニケーションを実践することが大切になる。
以下に、わたしが推奨する社長のコミュニケーション術と組織のコミュニケーション術の実践ノウハウについて詳しく解説する。是非とも、日頃のコミュニケーションに役立ててほしい。
社長のコミュニケーション術の基本は「聞き役に徹する」ということだ。
なぜなら、部下からの報告を待っていては、業績改善に役立つ情報など、一向に上がってこないからだ。
特に、社内や幹部の悪い噂や業績悪化に繋がる情報は、殆ど上がってこないと思った方が良い。
社長自らが部下のもとに足を運んでコミュニケーションを深める姿勢が良い情報をキャッチする秘訣になり、社長のもとに良質な情報が集まると、経営の質がどんどん高まり、自ずと業績が改善される。
たとえ、悪い情報であっても、すぐに手を打てば挽回できるので、会社衰退のリスクを先手先手で解消することができる。
更に、社長に聞いてもらっている感は、社員にとって大きな励みになり、社員のモチベーションを高める効果も生み出す。
また、会議や勉強会では、社長が聞き役に徹した方が、社員の考える力が高まる。(社長は、社員達の議論が行き詰まる、或いは、誤った方向に行ったら助け舟を出すくらいのコミュニケーションが丁度よい)
当然ながら、社員の考える力が高まると、社員の仕事の質が高まるので、自ずと業績も上向く。つまり、社長のコミュニケーションひとつで、会社の業績が大きく変わるのだ。
組織のコミュニケーション術の基本は「感情を表面化する」ということだ。
なぜなら、社員の感情を押さえつけると、社員のモチベーションと共に組織の活力が低下するからだ。
社員の感情を表面化するコミュニケーションでおススメなのが「サンクスカード」だ。サンクスカードは感謝の気持ちを明文化する習慣だが、いまや大企業の職場でも導入されている手法なので馴染みのある経営者も多いと思う。
また、社員の不安を聞くコミュニケーションを定着させることも、効果的なコミュニケーション術になる。
社員の不満は聞き流して差し支えないが、社員の不安は感じた瞬間に取り除いた方が良い。万が一、組織のコミュニケーション不足で社員の不安を見逃すと、その社員の生産性が大きく損なわれる事態を招く場合もある。
社長と組織のコミュニケーションが良好であれば、会社が衰退することはそうそう起こり得ない。つまり、組織のコミュニケーションひとつで、会社の業績が大きく変わるのだ。