顧客創造を加速する5つの商品例・観点・視点|新規顧客開拓の戦術戦略

顧客創造を加速する5つの商品例・観点・視点|新規顧客開拓の戦術戦略

 

ビジネスはお客様がいて初めて成立するので、顧客創造は企業の生命線になる。

 

そして、顧客創造を加速するうえでとりわけ重要なのは「商品」だ。なぜなら、商品力が低下すると顧客から選ばれなくなるからだ。

 

この記事では、顧客創造を加速する5つの商品例・観点・視点について、詳しく解説する。

 

 

顧客創造の商品例1「顧客目線」

 

顧客目線で商品を設計することは顧客創造の基本になる。

 

顧客のために何ができるのか、あるいは、顧客のメリットを高めるために何をすべきなのか等、誠心誠意、顧客に尽くす姿勢で作る商品は多くの顧客に支持されるからだ。

 

また、顧客カテゴリー(性別・年齢・職業・条件等)を細分化し、様々な顧客の目線に立って既存商品を再定義すると、顧客創造を加速する新たな商品が生まれやすい。

 

近年で言えば、女性用化粧品を男性用へ、子供用おむつを大人用へ、作業着をカジュアル服へ、低タンパク食材をダイエットや筋トレ補助食品へ等は、既存商品を再定義することで生まれた商品の典型と言える。

 

自分達の都合や想いに執着することなく、顧客目線で商品設計を推進すると、自然と顧客創造が加速するので、商品の売行きに陰りが出た時ほど顧客目線を意識することをお薦めする。

 

 

顧客創造の商品例2「女性目線」

 

顧客創造を一段と加速するために女性目線を活用することは極めて有効である。

 

女性は経済活動(購買力・購買範囲・購買権限等)に大きな影響力を持っているため、女性の支持を得られる商品を生み出すほど、顧客創造が加速するからだ。

 

また、一般的に女性は男性に比べて社会活動(仕事・趣味・生活・地域交流等)の範囲が広いので、女性目線で商品を設計すると、顧客創造を加速する新たな商品が生まれやすい。

 

例えば、生活の便利グッツ、既存商品のブラッシュアップ品、世の中の課題を解決する商品やビジネスモデル、女性の視点や観点を起点に開発された商品等は、女性目線で生まれた商品の典型と言える。

 

 

顧客創造の商品例3「消費者目線」

 

消費者目線は、顧客創造だけでなく、商品の収益性にも大きな影響を及ぼす。

 

例えば、消費者(消費地)の実態が分かれば、顧客創造の戦略(ターゲット顧客)が明快になると共に、商品の値付け・デザイン・付加価値等も最適化されるので、商品の収益性が一段と高まる。

 

逆に、消費者(消費地)の実態が不明瞭だと、顧客創造の戦略だけでなく、商品の付加価値等を高めるための打ち手も不明瞭になるので、顧客創造の低迷と共に、商品の収益性も低下する。

 

消費者(消費地)がミドル層(地方)かアッパー層(都会)によって、商品設計の方針は大きく変わる。誰が商品を購入しているのか、あるいは、誰に商品を購入してほしいのか等、消費者目線に立った商品開発が顧客創造を加速する大原則である。

 

 

顧客創造の商品例4「本業強化」

 

本業強化は、顧客創造の基本セオリーである。

 

本業を強化するほど商品やサービスの強みや迫力が増し、顧客創造が加速するからだ。

 

本業の商品やサービスの強みを磨くお薦めの方法は「オンリーワン」と「ナンバーワン」を追求する方法である。

 

オンリーワンとは、この会社から買いたい、ココにしかない、やっぱりコレしかない等と顧客に思わせる強みである。

 

ナンバーワンとは、地域シェア・顧客満足度・コストパフォーマンス1位、世界初・世界最小・世界最軽量等の購買意欲を刺激する強みである。

 

本業の商品やサービスに、オンリーワンとナンバーワンの強みが沢山あるほど、お客様から選ばれる会社になるので、自ずと顧客創造が加速する。

 

 

顧客創造の商品例5「流通チャネル」

 

流通チャネルにフィットさせた商品は、顧客創造を加速させる。

 

流通チャネルとは商品の流通経路のことだが、流通先の要望や利益等にフィットした商品は自然と売れるようになる。

 

例えば、流通先が法人相手であれば、商品の内容量・入り数・配送ロット・掛け率等に優位性を持たせることで顧客創造を加速することができる。

 

流通先が個人相手であれば、顧客目線、女性目線、消費者目線、本業強化等に合致する商品を提供することで顧客創造を加速することができる。

 

また、流通チャネルが増えれば、その瞬間に商品の販路も増えるので、顧客の創造が一気に加速する。法人向け商品を個人へ、個人向け商品を法人へ等の流通チャネルの新規展開などは有効な一手と言える。

 

(この記事は2021年5月に執筆掲載しました)