経営努力なくして、会社の成長はない。
なぜなら、経営者がライバルと競いあう気概を持ち、さらに、そのライバルに打ち克つ経営努力を継続しなければ、何れ、市場競争からはじき出されるからだ。
この記事では、会社の成長を加速させる経営努力の方法について、詳しく解説する。
会社の成長は、経営努力で決まる。
例えば、小さな中小企業から出発したマクドナルドの創業者であるレイ・クロックは自身の著書“成功はゴミ箱の中に”の中で、次のように話している。
「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知りたいものは全部転がっている。私が深夜二時に競争相手のごみ箱を漁って前日に肉を何箱、パンをどれだけ消費したかを調べたことは一度や二度ではない。強みを鍛え、付加価値に力を入れれば我々についてくることができずに競争相手は消滅していくだろう。」
汗に滲んだ経営努力の日々がリアルに伝わってくる。
しかも、レイ・クロックの経営努力の成果は、世界最大のファストフードチェーンという形で後世に証明されることになる。
経営努力に終わりはなく、たとえ、追う立場から、追われる立場になったとしても、経営努力をしなくてもよい、ということにはならない。
なぜなら、経営努力を緩めると、その瞬間から事業価値の陳腐化が進行するからだ。
事業価値が陳腐化すると、ライバルに追い越されるのは時間の問題になる。従って、経営努力に終わりはない。
トップ企業が下位企業に打ち克つには80~90%の力で勝てるかも知れない。
しかし、トップ企業が更なる成長を遂げるには、自分自身をライバルと捉え、昨日よりも今日、今日より明日、というように、高い目標に向かって経営努力を積み重ねる姿勢が欠かせない。
つまり、100%以上の力で自分を超えていく経営努力なくして、企業の成長発展は実現できないのだ。
会社経営において、経営努力を継続すれば報われる、ということはあり得ない。
然るべき目標と計画を立てて、正しい経営努力をしなければ、成果が出ることも、報われることもない。
一生懸命、経営努力を重ねているにも関わらず業績がパッとしない会社は、そもそも目標がない、或いは、目標があっても計画が妥当でない、といった状況に陥っている可能性が高い。
経営努力をするにあたって、目標と計画ほど重要なものはなく、目標と計画のない経営努力は、すべてがムダな努力になることもあり得る。
目標は、現状との間にあるギャップ、つまり解決すべき経営課題を明らかにするので、経営努力の焦点がピッタリ定まる。
計画は、経営課題解消の道筋を明らかにするので、経営努力の効率と効果がグッと上がる。
従って、目標と計画が正しくなければ、100%以上の経営努力をしていても、努力効果が半減、場合によっては、マイナス効果を生み出し、衰退リスクが飛躍的に高まることもある。
然るべき目標と計画を立てて、正しい経営努力をする。これが、経営努力の効果を最大化する方法だ。
努力すれば報われるのは学生(中学生)までです。社会に出ると努力しても報われないことが当たり前であり、如何にして正しい努力をして成果を出すかが重要になります。現状を正しく捉えて、課題解決のための計画を立て、その計画実現のために100%以上の力を発揮すること、これが正しい経営努力の仕方です。