社長のリーダーシップが会社を大きくする|経営者のあるべきリーダー像とは

社長のリーダーシップが会社を大きくする


社長のリーダーシップは会社の成長に欠かせない要素である。


なぜなら、社長のリーダーシップがなければ、会社が安定することも、社員の士気が高まることもないからだ。


この記事では、社長のリーダーシップに不可欠な要素や条件など、経営者のあるべきリーダー像について、詳しく解説する。



社長のリーダーシップに不可欠な要素


経営資源の乏しい中小企業ほど、社長のリーダーシップ如何で会社の成長が決まる。


リーダーシップの定義はじつに曖昧だが、新しい未来を提示する先見性、安定経営を実現する経営力、社内外の人を魅了する求心力の3つは社長のリーダーシップに欠かせない要素といえる。


社長のリーダーシップに欠かせない3つの要素について、それぞれ詳しく解説する。


新しい未来を提示する先見性

新しい未来を提示する先見性は、社長のリーダーシップに欠かせない要素だ。なぜなら、未来を起点に現状の経営課題を正しく捉えることが出来なければ、時代の変化に組織が翻弄されて、会社が衰退するからだ。未来に向かう組織の闘争心は、優れた先見性を持った社長のリーダーシップから生まれる。


安定経営を実現する経営力

安定経営を実現する経営力は、社長のリーダーシップに欠かせない要素だ。なぜなら、安定経営なくして、社員の安泰も、銀行や取引先の安泰も保障することが出来ないからだ。「この社長なら大丈夫」という安心感や包容力は、安定経営を実現する社長のリーダーシップから生まれる。


社内外の人を魅了する求心力

社内外の人を魅了する求心力は、社長のリーダーシップに欠かせない要素だ。なぜなら、求心力がなければ、社内外の人の心を掴むことが出来ないからだ。「この人のために働こう」、或いは、「この人のために尽くそう」といった忠誠心は、社内外の人を魅了する求心力を持った社長のリーダーシップから生まれる。



強いリーダーシップを身につけるには


社長が強いリーダーシップを身につけるには、前章で解説した「先見性・経営力・求心力」の至らなさを自覚し、その至らなさを補う努力を日頃から継続することが欠かせない。


少なくとも、社員の数倍の努力がなければ、会社の成長を牽引する強いリーダーシップは身につくものではない。


なお、次のようなケースは社長のリーダーシップが低下している会社にありがちな弊害例である。


リーダーシップ低下の弊害例

☑経営者の公私混同が酷い


☑経営理念や行動指針がない


☑経営方針に一貫性がなく、方針がコロコロ変わる


☑商品開発方針や顧客ターゲットが明確になっていない


☑社長が赤字経営を容認している


☑社長が会社の業績を把握していない


☑社長が業績改善の先頭に立っていない


☑顧客の不満を放置している、或いは、顧客の不満に気がついていない


☑社員満足度と顧客満足度を追求していない


☑社長と社員の方向性がバラバラになっている


☑社員間や部門間など、組織内の協力体制が希薄になっている


上記項目に一つでも当てはまる項目があれば、経営者のリーダーシップが低いと言わざる得ない。なかにはできないこともあるかも知れないが、できないことを自覚して他者の協力を仰ぐ謙虚さも立派なリーダーシップだ。


伊藤のワンポイント
 

社長のリーダーシップを高める要素に先見性・経営力・求心力の3つを挙げましたが、これらの要素を体得するには全ての経営責任を一身に背負う覚悟と実践が不可欠です。責任ある言動は間違いなく社長のリーダーシップを高め、社長に威厳と風格を与えます。小さな会社ほど社長のリーダーシップが企業の盛衰を左右します。