会社を変える確かな言葉と行動を紹介する。
「人間は、何かを決意し、やる気になっただけでは何も変わらない。」
「何かを変えるには、付き合う人間を変え、時間の使い方を変えなければならない。」
この言葉は、経営コンサルタントの世界的第一人者のピーター・F・ドラッカー氏の有名な言葉だが、これほど簡潔に、会社を変える具体的メソッドを表している言葉を、わたしは知らない。
やる気を成果に変える環境作りなくして会社は一ミリも変わらないが、やる気になっただけで満足してしまう経営者は少なくない。
自分の不足を補う新しい人間関係を構築する、或いは、経営の勉強を毎日一時間行う、など等、やる気を成果に変える環境作りなくして、経営者の力量も会社の業績も変わることはない。
つまり、会社を変えるために付き合う人間を変え、時間の使い方を変えない限り、会社は変わらないのだ。
中小企業は、経営者の力量で会社の業績が決まるので、経営者としての成長がなければ、会社が変わることはない。
もしも、一年前を振り返って、付き合う人間も時間の使い方も変わっていないのであれば、危険信号かも知れない。
自分を変えなければ、会社は何も変わらない。
今日からでも遅くはない。付き合う人間を変え、時間の使い方を変え、素晴らしい会社に変える一歩を踏み出してほしい。
会社を変える作業は、自分を変える作業でもある。
自分を変えるために進んで変化を楽しみ、変化を受け入れることが、結果として、会社を変えることに繋がる。
会社を変えたいと強く思っている経営者ほど、全く違う考えを持った人との対話から進歩が生まれる、或いは、自分のモノサシでは計れない交流が多いほど進化が加速する、といった成長の法則を弁えていて、年齢やジャンルの垣根を越えて、積極的に変化を受け入れている。
また、経営者は孤独な稼業なので、不足を忠告してくれる人間が周りからいなくなる。
会社を変えるために、自分自身を奮い立たせ、自分を律し、自分を正していかなければならないのが経営者の立場であり、その立場がどんなものであるのかを深く理解している社長ほど、積極的に変化を受け入れて、自己研鑽に努めている。
日ごろから変化を受け入れて、発展的人間関係と自己研鑽の時間を創造してゆくと、自分が変わり、会社も変わる。
ちなみに、経営が危機的状況に陥ってる会社ほど、過去の自分を変える作業の成果が成功を左右する。
過去の人間関係と時間の使い方を変えることでしか、成功のマインドとスキルは身に付かないし、過去の失敗を正していくことでしか、成功に近づくことはできない。
事実、危機的状況下から再建に成功する経営者は、変化を恐れることなく受け入れて、例外なく、見違えるほどの変化を遂げている。
会社を変えたかったら、自分を変えることです。とりわけ、付き合う人間と時間の使い方を変えることは重要で、変化が大きいほど、人間の成長も、会社の成長も加速します。変化はストレスを招きますので、怖さもありますが、経営者ほど変化を受け入れるマインドを持つことが大切です。