社員のモチベーションを上げる方法|やる気を上げる効果的動機付け

社員のモチベーションを上げる方法

 

社員のモチベーションは、組織力を高め、好業績をけん引する。

 

従って、社員のモチベーションが上がると、組織力と共に業績が一段と上がる。

 

この記事では、社員のモチベーションを上げる方法、並びに、社員のやる気を上げる効果的動機付けに至るまで、詳しく解説する。

 

 

モチベーションとは?

 

モチベーションとは、社員のやる気のことである。

 

社員のモチベーションが上がると、仕事の質・熱意・責任等が高まるので、自然と業績が好転し、成長速度が一段と加速する。

 

モチベーションの高い社員の特徴は、明るい、プラス思考、変化への耐性が強い、自己依存(すべての原因は自分にある)、自己奮起(自分を奮起させる)、自己責任(他人のせいにしない)、自己評価(陰で自己努力ができる)等が挙げられる。

 

スキル不足の社員であっても、モチベーションの高い社員は、自主性と責任感があるので、時間の経過と共に仕事の質がどんどん向上し、いつしか会社の業績をけん引する存在になり得る。

 

逆に、高いスキルを持った社員であって、モチベーションが低い社員は、自主性と責任感がないので、評価されることしかやらない、陰でさぼる、変化を拒む、チャレンジしない、など等、業績の足を引っぱる存在にしかならない。

 

つまり、会社の盛衰は社員のモチベーションで決まるといっても過言ではないのだ。

 

 

モチベーションに悩む経営者は多い

 

社員のモチベーションの状況に悩む経営者はじつに多い。

 

☑社員のモチベーションをどう維持すればよいのか?

 

☑社員のモチベーションをどうやって上げればよいのか?

 

☑社員のモチベーションを上げるための動機付けは何なのか?

 

など等は、中小企業の経営者が抱えている良くあるモチベーションの悩みになる。

 

社員のモチベーションは会社の業績に直結しており、社員のモチベーションが上がれば会社の業績も上がり、社員のモチベーションが下がれば会社の業績も下がる。

 

従って、悩みを抱えたまま社員のモチベーションの改善をおざなりにすると、会社衰退リスクが高まる一方になる。

 

 

社員のモチベーションは重要な経営資源

 

社員のモチベーションは、業績に直結する重要な経営資源になる。

 

しかし、社員のモチベーションは、数ある経営資源の中で最も活用が難しい

 

なぜなら、社員のモチベーションは、性格、思考、感情、性別、欲望、利害など等、様々な要因が絡み合った末に形成されるからだ。

 

モチベーションの基準をお金や肩書に置く社員もいれば、モチベーションの基準を仕事のやりがいや自分の成長に置く社員もいる。

 

従って、経営者の言動や価値観一つで社員のモチベーションが上がることもあれば、モチベーションが下がることもある。

 

社員のモチベーションを上げる難しさはココにあるが、社員のモチベーションを上げる役割は経営者を置いて他にはいないので、社員のやる気を上げる言動と価値観をしっかり理解することが大切になる。

 

 

社員のモチベーションを上げるには

 

社員のモチベーションを上げるには、社員のやる気に直結する言動や価値観を理解することが大切になるが、第一に動機づけが重要になる。

 

社員のモチベーションを左右する動機が分かれば、その動機を基準とした言動や価値観が理解できるからだ。

 

社員のモチベーションを上げる動機付けの要因は多種多様にあるが、ココを間違えると社員のモチベーションを低下させかねない。

 

事実、社員のモチベーションを上げるための動機付けの方法を誤り、かえって、社員のモチベーションを低下させてしまう経営者は少なくない。

 

それでは一体、社員のモチベーションを上げるための動機付けにはどんなものがあるのだろうか?

 

 

社員のモチベーションを上げる動機付け

 

社員のモチベーションを上げる動機付けは様々ある。

 

例えば、お金や肩書、職場の雰囲気や同僚との関係性、教育環境や福利厚生の満足度など等、社員のモチベーションを上げる動機付けは沢山ある。

 

果たして、社員のモチベーションを上げる効果的な動機付けは何か?

 

例えば、次の十項目の社員のやる気を上げる動機付けがあった場合、あなたは、どのように優先順位を付けるだろうか?

 

モチベーションの動機付け

①経営者の行動管理・フォロー

 

②雇用の安定・将来の安泰

 

③会社との一体感

 

④意思の疎通

 

⑤同僚との関係

 

⑥昇進機会の提供

 

⑦地位・肩書への満足

 

⑧経営者との関係

 

⑨給与・ボーナスへの満足

 

⑩職場環境・福利厚生への満足

 

社員のモチベーションを上げる方法

 

社員のモチベーションを上げる方法は簡単だ。

 

前章で挙げた上位の動機付けを基準とした言動や価値観に徹することが、社員ののモチベーションを上げる確かな方法にある。

 

社員のやる気を上げる動機付け

 

経営者との関係

 

経営者の行動管理・フォロー

 

雇用の安定・将来の安泰

 

社員のモチベーションを上げる動機付け第一位は「⑧経営者との関係」、第二位は「①の経営者の行動管理・フォロー」、第三位は「②の雇用の安定・将来の安泰」になる。

 

四位以下は「③の会社との一体感」、「④の意思の疎通」、「⑤の同僚との関係」、「⑥の昇進機会の提供」、「⑦の地位への満足」と続く。

 

そして、一般的に重要視しがちな「⑨の報酬額への満足」と「⑩の職場環境・福利厚生への満足」は、実は下位グループになる。

 

 

経営者との良好な関係が社員のやる気を上げる

 

経営者の良好な関係社員のモチベーション(やる気)を上げる。

 

具体的には、互いに尊敬と感謝のある関係性、困った時のサポートフォローや努力した時の労い、永続性のある安定経営の実現等を、経営者が先頭に立って推進することが社員のモチベーションの源泉になる。

 

経営者が社員と良好な関係を築くためにすべきことは難しくなく、例えば、毎日の挨拶や声掛け、時折の差し入れや気遣いができていれば自ずと良好な関係になる。

 

また、社員の報酬を満足な水準にあげられなくても、経営者がしっかり行動管理(目標、評価、育成)を行えば、社員は不満を抱かずに高いモチベーションをキープしてくれる。

 

中小企業は大企業と違い、優秀な社員を簡単に集めることができない。社員のモチベーションを上げて限られた人材の力を最大限に引き出すには、経営者が積極的に社員とコミュケーションを取る必要がある。

 

こと人材育成に関しては、大企業よりも、中小企業の方が難しく、それこそ、社員のモチベーションを上げて業績を伸ばしている社長の経営能力は相当高いといえる。

 

 

報酬は社員のモチベーションに影響しない!?

 

前章で紹介した社員のモチベーションを上げる動機付けの中で下位だった⑨の報酬額への満足と⑩の職場環境・福利厚生への満足は、意外と多くの経営者が気にしているポイントだが、報酬も福利厚生も、地場(地域と年代)の相場と同等か、相場よりもほんの少し水準が上であれば大概の社員は満足する。

 

多少水準より劣っていても、経営者との関係が良好であれば、モチベーションが下がる社員は殆どいない。

 

わたし自身、過去に数千名の中小企業の社員に接してきたが、報酬や福利厚生等の待遇面に不満を持っている社員は全体の0%~5%に満たない。

 

社員の待遇面よりも、経営者が率先して社員とコミュニケーションを交わすことの方が、社員のモチベーションを上げるうえで重要になる。

 

逆に地場の相場水準よりも過度に高い報酬や福利厚生を提供すると、変な歪みが生じて会社経営に支障をきたす場合がある。

 

経営者の右腕や後継者など、特殊な立場にいる社員であれば例外だが、報酬や福利厚生は地場並みに考えて、何よりも、経営者と社員の良好な関係性を築くことが、社員のモチベーションを上げる確かな方法になる。

 

伊藤のワンポイント
 

経営者との充実したコミュニケーションほど社員のモチベーションを上げるものはありません。「いつもありがとう」という些細な一言であっても、社長に声をかけられたことに感激する社員もいますし、自分の仕事を見てくれているという喜びを感じる社員もいます。強靭な組織力は、経営者のコミュニケーションから生まれます。