経営に失敗する社長は数字を軽視する|数字が成功と失敗を分かつ

経営に失敗する社長は数字を軽視する|数字が成功と失敗を分かつ

 

会社の数字を軽視し、根拠のない経営判断、つまり、勘に頼った会社経営を推し進めると、高い確率で経営に失敗する。

 

会社の業績は社長の経営判断の連続で形成されるので、根拠のない経営判断ほど失敗リスクを押し上げる要因はない。

 

社長の経営判断はあらゆる領域に亘る。

 

経営管理、成長投資、組織管理、人材育成、資金調達、資金繰り、人材育成、商品開発、新規事業、等々、挙げたらキリがない。

 

更に、たった一つの経営判断が会社の命運を決めることは良くあることで、結果如何で、社員や家族、顧客や取引先など等、多くの関係者に影響を及ぼすこともある。

 

ひとつの経営判断にのしかかる責任は大変重く、いかにして経営判断の精度を上げるかが社長の責務になる。

 

 

経営判断の精度を上げるには?

 

経営判断には二通りある。

 

根拠に基づいた経営判断と、根拠のない経営判断だ。

 

当然ながら、根拠のない経営判断ほど恐ろしいものはない。

 

例えば、1年365日どんな患者に対しても血液数値等を測定せずに勘だけで診療している医者と、血液数値等を測定し正しい状態認識のもとで診療している医者を比べた場合、信頼に足る医者はどちらだろうか?

 

どちらが有能な医者かは答えるまでもないが、会社経営も同じで、根拠のない判断ほど、恐ろしいものはない。

 

中小企業の場合は、ほんの些細な判断ミスが取り返しのつかない失敗に繋がるケースもある。

 

繰り返すが、衰退企業に共通する原因は「根拠のない経営判断」だ。

 

勘や経験に頼った会社経営では、いつか行き詰る。やはり、根拠ある経営判断を意識しないと会社の衰退リスクは拭えない。

 

 

会社の数字は正しい根拠になり得る

 

経営判断の根拠は「会社の数字」が最も分かりやすい。

 

なぜなら、会社の数字には、失敗も成功も、事業活動のすべての結果が表れているからだ。

 

会社の数字の理解が深まると経営判断の精度が高まり、失敗リスクが低下する。事実、業績を伸ばしている社長は例外なく数字に強く、業績不調に悩む社長ほど数字に弱い。

 

会社の数字に苦手意識を持っている社長は少なくないが、数字の扱いに慣れると抵抗感は薄らぐ。

 

例えば、経営指標を活用した数字の分析などは効果的だ。

 

 

経営指標を活用した会社の数字の分析

 

経営指標を活用した会社の数字の分析手法を紹介する。

 

例えば、売上成長率と営業利益成長率、この2つの経営指標を分析すると、会社の経営状態が大よそ分かる。

 

それぞれの経営指標の計算式は下記の通りである。

 

売上成長率=〔(当期売上-前期売上)÷前期売上〕×100

 

営業利益成長率=〔(当期営業利益-前期営業利益)÷前期営業利益〕×100

 

そして、分析結果の判定例は下記の通りである。

 

売上高、営業利益、共にプラス成長(前期よりも数値が上回っている)している場合は、順調に会社の事業規模が拡大していることが分かる。

 

これが、共にマイナス(前期よりも数値が下回っている)であれば、会社の事業規模が縮小していることが分かる。

 

売上高がプラスで、営業利益がマイナスであれば、商品、或いはサービスが価格競争に巻き込まれていて、事業の収益性が低下していることが分かる。

 

売上高がマイナスで、営業利益がプラスであれば、事業規模は縮小しているが、商品、或いはサービスの収益性が高まっていることが分かる。

 

このように、たった2つの経営指標を分析するだけで、会社の経営状態を正確に捉えることができる。

 

当然ながら、経営判断の精度も高まり、会社経営の失敗リスクも小さくなる。

 

経営判断の精度を高める為には数字に強くなることが不可欠であり、数字を無視した経営に成功はあり得ないのだ。

 

伊藤のワンポイント

社長の日々の経営判断の結果、成長する会社もあれば、衰退の一途を辿る会社もあります。明暗を分かつのは経営判断の精度です。経営判断の精度を上げるには、第一に数字の理解を深めることが大切です。数字の活用が定着すると、論理性と客観性が高まりますので、会社経営の失敗リスクが小さくなります。

 

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