会社の雰囲気が悪いと倒産リスクが高まる|潰れる会社は雰囲気が悪い

 

会社の雰囲気が悪いと、倒産リスクが高まる。

 

なぜなら、来客者に悪い印象を与えるだけでなく、毎日、出社する社員に対してもストレスや苦痛を与えるからだ。

 

更に、会社の雰囲気が悪いために起こり得る会社衰退のリスクは、銀行取引を断られる、新規取引を断られる、社員の離職率が高まる、組織の生産性が低下する、など等、挙げたらキリがないほどある。

 

この記事では、会社の雰囲気が悪くなる原因と倒産リスクについて、詳しく解説する。

 

 

なぜ会社の雰囲気が悪くなるのか?

 

会社の雰囲気を悪くする原因は様々あるが、中小企業にありがちな原因として考えられるのは「社長のコミュニケーション不足」と「社長の価値観に反する社員の存在」のふたつが挙げられる。

 

例えば、社長のコミュニケーション不足が原因で、「意見を上げても変わらない」、「やっても報われない」、「やってもムダ」、といった社員の不満が溜まると、会社の雰囲気が一段と悪くなり、社員のやる気と共に仕事の生産性がみるみる低下する。

 

さらに、会社の雰囲気の悪さを放置したままにすると、業績悪化や離職の加速といった危機的状況を招く。

 

こうした事態を招かないためには、日頃から、社員とのコミュニケーションを積極的に取り、社員の声に耳を傾けることが大切だ。

 

社員とのコミュニケーションを積極的に取っているにも関わらず、会社の雰囲気が悪い場合は、社長の価値観に反する社員の存在がいる可能性が高い。

 

例えば、社長の言うことに反発したり、背いたりするような反対分子社員を野放しにしておくと、会社の雰囲気は加速度的に悪くなる。

 

社員数が少ない中小企業にとって、社長の反対分子ほど業績の足を引っ張る存在はない。

 

反対分子が増殖する前に更生させなければ、解雇せざる得ない状況に陥ることもあるので注意してほしい。

 

 

会社の雰囲気が悪くなる根本原因

 

会社の雰囲気が一度悪くなってしまうと、元通りに戻すのが難しくなる。

 

会社の雰囲気を悪くしないためには、社員とのコミュニケーション不足、或いは、社長の反対分子の存在など、日頃から社員や現場を注意深く観察することが大切だ。

 

また、社長の「経営能力が低い」、「公私混同が酷い」、「身内優先の人事政策」といった要因も会社の雰囲気を悪くする原因になり得るので注意してほしい。

 

経営能力が低い

社長の経営能力が低いと社員の不平不満が溜まり、会社の雰囲気が悪くなりやすくなる。例えば、会社の業績悪化や問題ある社員や取引先に対して、社長が先頭に立って対策を講じないと、社員の間で不安と不満が溜まり、会社の雰囲気が一段と悪くなっていく。経営能力を磨いてリーダシップを発揮することが、会社の雰囲気を悪くしない秘訣である。

 

公私混同が酷い

社長の公私混同が酷いと社員の不平不満が溜まり、会社の雰囲気が悪くなりやすくなる。例えば、会社の利益で社長だけが贅沢三昧をしていると、社員の労働意欲がなくなり、会社の雰囲気が一段と悪くなっていく。公私混同を程々にし、社員の幸せを考えることが、会社の雰囲気を悪くしない秘訣である。

 

身内優先の人事政策

身内で会社の主要ポストを独占する身内優先の人事政策は、社員のやる気を低下させると共に、会社の雰囲気も悪くする。例えば、頑張っても報われないという風潮が根付いてしまうと、会社の雰囲気は加速度的に悪くなる。公平かつ透明な人事政策が会社の雰囲気を悪くしない秘訣である。

 

 

会社の雰囲気作りは経営者の仕事

 

会社の雰囲気作りは経営者の仕事である。

 

社員満足度を追求し、社員に仕事のやりがいを与え、前向きな意見が飛び交う風通しの良い職場を経営者が率先して作ることが、会社の雰囲気を良くする近道だ。

 

経営者が自分本位な考えでは、社員の不安や不満を払しょくすることも、会社の雰囲気を良くすることもできない。

 

また、会社の雰囲気が悪くなると様々な弊害が噴出するだけでなく、経営者の耳に悪い情報が入らなくなり、重大な経営課題を見逃す事態を招き、ある日突然、大きな衰退リスクに直面する可能性が高まってしまう。

 

会社の雰囲気作りは経営者の仕事と心得て、日頃から社員や現場の声に耳を傾けることが大切だ。

 

伊藤のワンポイント
 

会社の雰囲気作りは社長の仕事です。ですから、より風通しの良い雰囲気を作るために、積極的に社員とコミュニケーションを取って下さい。社長の「ありがとう」という何気ない一言が、社員の喜びに繋がり、会社の雰囲気を良くします。社長が社員を思いやり、明るく元気に過ごすことが何よりも大切です。