倒産する会社は組織が崩壊している|組織力が低下すると会社が衰退する

倒産する会社は組織が崩壊している

 

組織の崩壊は、業績悪化に繋がる由々しき事態だ。

 

なぜなら、大企業であれ中小企業であれ、ひとたび組織が崩壊すると、それにつられて会社の業績も悪化するからだ。

 

事実、倒産の危機に瀕する会社の組織は崩壊しているケースが多く、わたしが再建調査に関わった中小企業においても、組織に何らかの問題を抱えていた。

 

この記事では、組織が抱える問題を放置した場合の倒産リスクと対処方法について、詳しく解説する。

 

 

組織の崩壊に繋がる症状とは?

 

中小企業の場合、大なり小なり組織に何らかの問題を抱えているケースが珍しくない。また、事業拡大に伴い組織が大きくなるにつれて、組織に綻びがでるケースも珍しくない。

 

ほんの些細な組織の問題であっても、その問題を放置すると少しのきっかけで組織の崩壊を招くことがあり、場合によっては、組織の崩壊と共に倒産の危機に瀕することもあり得る。

 

組織の問題は様々だが、一部を抜粋すると次のような症状がある。

 

組織崩壊に繋がる症状例

☑社長のビジョンが伝わっていない

 

☑情報が末端まで伝達されない

 

☑各部門の連携、協力体制が悪い

 

☑自分の上司が分からない。命令系統がない

 

☑経営者から現場までの組織の一体感がない

 

☑事業部長に対して、他部門から意見が言えない

 

☑社員同士の繋がり、協力の気持ちが希薄になった

 

☑会社の上下間、部門間で情報の共有・交換が出来ていない

 

☑事業部長の頭越しに、社長から社員へ、又は社員同士で指示連絡があったりする

 

 

組織が崩壊すると倒産のリスクが高まる!!

 

組織に問題を抱えている会社には、共通した特徴がある。

 

それは「組織に秩序がない(組織図がない)」ということだ。(仮に組織図があったとしても、社員に認知されていなければ、ないに等しい状況といえる)

 

経営者から末端社員までの距離が短ければ問題ないが、経営者から部長、課長、主任と3つ以上の役職者を経由して末端社員に辿りつく程度の規模であれば、組織図がなければ、社員は自分の立ち位置を理解することができない。

 

こうなると、組織の一体感が低下し、個々の力も低迷する。

 

例えば、

 

▶末端社員が自分の上司を知らなかったらどうなるだろうか?

 

▶経営者の指示や命令が末端社員に届かなかったらどうなるだろうか?

 

▶末端社員同士で情報のやり取りを行い、上司である役職者にその情報が届いていなかったらどうなるだろうか?

 

ひとつの会社組織の中で情報が分断、或いは錯綜してしまっては、会社経営に支障が出ることは容易に想像できるだろう。

 

秩序を失った組織が崩壊するスピードは、あっという間だ。繰り返すが、組織が崩壊すると、会社経営は簡単に行き詰る。

 

 

組織図は立場と責任を示す重要なツール!

 

組織図は、視覚的に社員夫々の立場と責任を明確にすると同時に、会社の秩序と指示命令系統を明確にする効果がある。

 

そして、組織図に従って組織を管理・育成すると、徐々に組織力が強化されていく。

 

例えば、

 

▶中間管理職の頭越しに、経営者自らが末端社員を教育したらどうなるだろうか?

 

▶末端社員が中間管理職の頭越しに経営者に直接意見するようになったらどうなるだろうか?

 

中間管理職は経営者の代理として一般社員を監督する立場にいる。

 

一般社員を教育するのも、意見を聞いてアドバイスを授けるのも中間管理職の役割だが、その役割を取り上げてしまったら、中間管理職の能力が伸びなくなるのは明白だろう。

 

人材が伸びなければ、会社の伸びしろが増えることはない。

 

なぜなら、中小企業の成長をけん引する最たる経営資源は「社員(ヒト)」だからだ。

 

社員の能力は、性格、感情、性別、欲望、利害等々、さまざまな要因が絡み合っているために、経営者の接し方ひとつで最大限に活用できることもあれば、全く活用できないこともある。

 

つまり、社員の能力を活かすも殺すも、経営者次第ということだ。

 

 

組織が育てば、会社の業績が良くなる!!

 

中小企業の場合、組織図を運用していても、経営者自らが組織の秩序を乱し、結果、組織体制に問題が生じる場合がある。

 

経営者としては自分が動いた方が早いと思うことが多々あるかも知れないが、そういう時ほど「辛抱強く待つ忍耐力」が必要だ。

 

また、経営幹部に組織(社員)の育成管理を任せっぱなしすることも、決してやってはいけない。

 

例えば、経営ビジョンや経営目標を経営幹部と共有することと、経営幹部の育成管理を監督する役目は経営者の欠かせない仕事だ。

 

経営者が結果に焦ることなく組織をうまくリードすることができれば、会社の組織力は間違いなく強化される。

 

人材が育てば組織が育ち、組織が育てば会社が成長する。

 

中小企業経営者はこの法則を肝に銘じて組織作りを行うことが大切だ。

 

伊藤のワンポイント

事業は人なりと云いますが、これほど経営の本質を突いた言葉はありません。事業の結果(成果)は、社員一人ひとりの働きのうえに形作られるからです。事実、組織力が高い企業の業績は好調であり、組織力の低い企業の業績は不調です。組織力と業績は比例関係にありますので、日頃から組織力を高める努力を欠かさないで下さい。

 

➡NEXT「問題社員の対応を誤ると倒産する」へ

 

 

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