経営者のための経営の勉強法

経営の勉強を基本原則から学ぶ

経営の勉強を基本原則から学ぶ

 

「会社を経営する」ということは、事業の営みを永遠に経ける(続ける)ということです。

 

つまり、未来永劫にわたる事業の存続こそが、会社経営の本質なのです。

 

中小企業の経営者が会社経営の本質を極めるには、経営者自身がプロフェッショナルな経営技術を身につける必要があります。

 

そして、プロフェッショナルな経営技術を身につけるためには、第一に「経営の基本」を勉強することが必要不可欠となります。

 

・基本があって応用がある

 

・最も大事なのは基本である

 

・基本があって基本を破るのは型破り

 

基本がないのに基本を破るのは形無し

 

など等、会社経営に限らず、物事の「基本」は、プロフェッショナルな領域の入口にある、外しようがない重要な要素です。

 

従って、経営のことを勉強するのであれば、「経営の基本原則」から学ぶのが最も有効な方法です。

 

中小企業経営者が抑えるべき経営の基本原則と共に、経営の勉強をする上での大切なポイントを順を追って説明していきます。

 

 

経営の勉強の最重要ステップ「数字の集計をマスターする」

 

会社の数字の集計がどのような過程で、どのような仕組みで行われていくのかを理解しなければ、どんな経営の勉強をしても意味を成しません。

 

なぜなら、会社の数字は、会社を経営するうえで最低限理解しなければならない重要な領域だからです。

 

早速、数字の集計について解説していきます。

 

会社の事業活動が始まると、財務諸表と呼ばれる経営資料に会社の数字が集計され、時間の経過と共に経営成績が記録されていきます。

 

当然ながら、数字の集計がいい加減だと、財務諸表の仕上がりもいい加減になり、正しい経営成績が把握できなくなってしまいます。

 

経営成績の把握が曖昧になると、今の経営が正しいのか誤っているのかの判断も曖昧になり、経営判断を誤るリスクがどんどん高まります。

 

先に述べた通り、経営の勉強をするうえで、「数字の集計の仕組み」は外しようがない重要な領域です。

 

数字を正しく集計し、確かな経営成績を表す財務諸表をしっかり作成することが、失敗しない会社経営の出発点になるのです。

 

会社の数字の集計結果は全て財務諸表と呼ばれる経営資料に集約されていきますが、財務諸表は、会計期間で区切られて作成されます。

 

会社の会計期間は創業期を除いて1年間と決まっていますが、1年に1回だけ財務諸表を作るだけでは、十分な集計とは言えません。

 

やはり、月次決算書(月次試算表)と云われる1ヶ月単位の財務諸表をしっかりと作成することが必要です。

 

なぜなら、会社の数字は、経営の判断の重要な根拠材料となるからです。

 

会社の数字を集計する際に抑えるべきポイントは、会計期間内における収入と支出を徹底して対応させることです。

 

当然ながら、収入の集計、或いは、支出の集計管理が杜撰ゆえに会計期間内における収入と支出が非対応になってしまうと、事業の成績が不明瞭になってしまいます。

 

事業の成績が不明瞭になるということは、会社が儲かっているのか、儲かっていないか、言い換えると、良い経営なのか、悪い経営なのかがまったく分からなくなるということです。

 

いい加減な数字の集計からは、いい加減な経営しか生まれません。

 

中小企業の会社経営の第一歩は会社の数字を正しく集計し、正しい財務諸表を作成するところから始まります。

 

会社の数字なしに良い経営など出来るものではありません。

 

中小企業経営者は、少なくとも貸借対処表と損益計算書だけは十分に勉強した方が良いでしょう。

 

なお、会社の財務諸表の読み方や仕組みは当サイト内の「よく分かる財務諸表のミカタ」で勉強できます。是非、ご覧ください。

 

 

経営の勉強ステップ「会社の数字を理解する」

 

事業活動の結果は全て会社の数字に表れます。

 

数字が良ければ良い経営、数字が悪ければ悪い経営というように、経営と数字は、常に対の関係にあります。

 

つまり、会社の「経営」と「数字」は切っても切れない関係にあるのです。

 

例えば、あなたが、これから全く知らない中小企業の経営者として社長の座に就いたとします。

 

社長の立場に就いたあなたが真っ先にすることは何ですか?

 

恐らく、「会社の調子が良いのか?」或いは「会社の調子が悪いのか?」を確認するために、会社の数字に目を通すのではないかと思います。

 

儲かっている会社と儲かっていない会社では、経営のアプローチが全く変わります。

 

普通の経営者であれば、会社の数字を真っ先に確認したうえで、今後の経営プランを考えるでしょう。

 

・今現在会社を経営している経営者

 

・これから会社の社長に就任する経営者

 

・これから創業や起業を考えている経営者

 

何れの立場の経営者であっても、正しい経営采配を下すために、会社の数字を深く理解するところから社長業が始まるのです。

 

また、会社の数字には、経営者の経営采配を肯定する、或いは否定するといった重要な判断要素が含まれています。

 

当然ながら、会社の数字の理解が深まれば、自ずと経営采配の成功精度が上がっていきます。

 

万が一、誤った経営采配を下したとしても、修正力が働きますので大きく経営を誤ることも少なくなります。

 

数字に強い中小企業経営者の多くが会社の業績を伸ばしているといわれる所以はここにあるのです。

 

会社の数字を理解し、経営采配の正否を確認し、経営課題を改善していく姿勢は、安定経営の基盤を作っていきます。

 

従って、中小企業経営者であれば、簡単な自己経営診断スキルだけは勉強した方が良いでしょう。

 

なお、会社の数字の分析に役立つ経営診断スキルは当サイト内の「すぐ出来る経営診断のススメ」と「中小企業の経営指標と経営分析手法」で勉強できます。是非、ご覧ください。

 

 

経営の勉強ステップ「会社の数字を活用する」

 

会社の数字は経営采配の出発点になります。

 

数字を集計し、分析し、采配を下す。そして実行し、経営改善の結果を出していく。このサイクルの繰り返しこそが、経営の正攻法サイクルです。

 

 

経営の正攻法サイクルが回り始めると、経営者の数字を読み取る力がどんどん強化されていきます。

 

小さな数字の変化から大きな経営課題を発見したり、未来の経営リスクを予見したり、将来の失敗リスクを事前に摘み取る能力に長けてきます。

 

また、小さな数字の変化から積極投資の兆しを感じたり、事業拡大のヒントを思いついたり、将来の成功を形作る先見性と実行力も身につきます。

 

中小企業の経営者は、会社の数字を経営に活かす分析手法の基本だけは勉強した方が良いでしょう。

 

なお、会社の数字を経営に活かす分析手法のスキルは、当サイト内の「中小企業の経営指標と経営分析手法」で勉強できます。是非、ご覧ください。

 

 

経営を成功させる勉強法とは?

 

会社の数字を正しく集計し、数字を理解し、数字を活用する、という数字の基本を勉強した後は、

 

・会社の数字から何を読み取り、どう経営の采配に活かすのか?

 

・会社の数字から何を読み取り、どう実行に移していくのか?

 

など等、経営の思考法と実行力を高めるための勉強を継続することが大切です。

 

当然ながら、思考が間違っていれば経営を誤ります。

 

思考が正しくとも実行が伴わなければ業績は良くなりません。

 

従って、数字の基本を経営に活かすには、経営者自身の思考力と実行力を高めなければなりません。

 

なお、経営者の思考力と実行力は、経営者自身の経験と体験をもとに勉強していくのが最も有効な方法です。

 

なぜなら、他人の成功事例(思考と実行例)に目を配って勉強しても何も得るものがないからです。

 

中小企業の企業文化や業績状況は十人十色です。経営の成功ノウハウも企業の数ほどあります。

 

やはり、自分の会社の数字に対する勉強をしっかりと行ったうえで、経営の正攻法サイクルを回し、思考力と実行力を磨くことが、効率的且つ優れた勉強法になります。

 

経験と体験に基づいた勉強ほど力強いノウハウを生み出す勉強法はありません。

 

中小企業経営者にとって、杓子定規の経営学や会計学などを勉強しても大して役に立ちません。

 

実学こそ、すべてなのです。

 

 

経営の勉強はいつから始まり、いつまで続くのか?

 

昨今は、経営者を志す方が少なくなってきたと云われています。

 

経営者を志す人にとってはライバルが少ないということですのでチャンスといえばチャンスです。

 

経営の勉強は早ければ早いほど良いでしょう。

 

なぜなら、経営の勉強度合いによって、その後の経験値の高まり方に大きな差がつくからです。

 

例えば、経営の基本知識が”ある人”と”ない人”に同じ経験をさせた場合、経営者の視点と経験が大きく育つのはどちらでしょうか?

 

答えるまでもありませんよね。

 

わたしの場合は20代中盤から30代前半までは経営の専門知識をしっかり勉強し、あとは実学(実際の会社経営)を通じて経営の勉強を続けています。

 

経営者の立場になると、社内外問わず、経営者の悪いところを指摘する、或いは、経営者の力不足を正す、など等、経営者の将来を案じて懇切丁寧に何かを教育してくれる人間は殆どいなくなります。

 

だからといって、経営の勉強を止めてしまえば、そこで経営者としての成長が止まってしまいます。

 

経営の勉強に終わりはありません。

 

孤独な立場におかれる中小企業経営者は、どんな場面も勉強、どんな方とのお付き合いも勉強の対象と思い、謙虚さとどん欲さを忘れずに経営の勉強を続けることが何よりも大切です。

 

➡NEXT「会社経営の手法は何が正しいのか?」へ

 

 

 

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