会社が自然と成長する良い会社の条件|良い会社の特徴と作り方が分かる

会社が自然と成長する良い会社の条件

 

会社が自然と成長する良い会社の条件は簡単だ。

 

中小企業においては「良い経営者がいる会社」が良い会社の条件になる。

 

この記事では、会社が自然と成長する会社の条件について、詳しく解説する。

 

 

会社の良し悪しは経営者で決まる

 

中小企業においては「良い経営者がいる会社」が良い会社の条件になる。

 

なぜ、良い経営者がいる会社が良い会社の条件なのかというと、経営者の決断の連続で会社の未来が決まる中小企業は、経営者の行いが、そのまま会社の業績に直結するからだ。

 

つまり、中小企業は、経営者の行いの良し悪しで、会社の良し悪しが決まる

 

事実、わたしが過去に見てきた倒産の危機に瀕した中小企業の衰退原因は経営者の行いにあった。

 

また、会社の清算・倒産件数は年間約2万5千社(法務省統計2006-2015の平均)にも上るが、これらの根本原因の多くも経営者の行いにある。

 

例えば、業績が低迷しているにも関わらず、経営者が自身の行いを正すことなく、行き当たりバッタリの会社経営を続けていては、会社は衰退するのみとなる。

 

経営者の行いを自助努力で正すには、良い会社を作るための最低条件をしっかり理解することが大切だ。

 

 

良い会社を作るための最低条件とは?

 

良い会社の条件は様々な観点があると思うが、ここでは、わたしが実際に数多の中小企業を見てきた経験から、特に重要だと考える条件を紹介する。

 

良い会社の条件、つまり、良い会社を作るための最低条件は5つある。

 

・利益目標がある

 

・経営理念がある

 

・勝負強さを持っている

 

・顧客満足度を追求している

 

・社員満足度を追求している

 

この5つの最低条件を守って会社経営を行っていれば、自然と成長する良い会社に近づく。逆に、この5つの最低条件から外れる行動を取ると、会社は自然と衰退に近づく。

 

良い会社を作るそれぞれの条件について、順を追って詳しく解説する。

 

良い会社の条件1「利益目標」

 

良い会社には利益目標がある。

 

会社経営の目的は利益の最大化にあるので、良い会社を作るには、然るべき利益目標を持たなければならない。

 

利益目標を掲げると、合理的かつ効果的な会社経営が定着するので、会社の成長スピードが一段と加速する。

 

良い会社を作るための利益目標は「率・額・現金」の3つの指標が欠かせない。

 

利益率は利益目標達成の速度を示し、利益額は絶対的な利益目標を示すので、この利益目標に向かって経営を采配すると会社の拡大スピードが一段と加速する。

 

そして、利益と共に現金残高の絶対目標を掲げると会社の安全性が自然と高まる。利益目標を持つことは、良い会社の必須条件といっても過言ではない。

 

【関連記事】会社を拡大する正しい利益目標の立て方

 

 

良い会社の条件2「経営理念」

 

良い会社には経営理念がある。

 

経営理念があると会社の成長が加速するので、良い会社を作るには経営理念が欠かせない。

 

経営理念は経営者の志を明確に示し、なお且つ、組織の行動原理を明快にするので、組織の力をひとつの方向に集中させる効果を生み出す。

 

当然ながら、組織の力は分散させるよりも、1点に集中させた方が大きな効果を生み出す。

 

経営者が二代目、三代目になるにつれて、経営理念が曖昧になっていく中小企業が多いが、経営理念は、良い会社を作るための欠かせない条件である。

 

【関連記事】会社の成長を牽引する経営理念とは?

 

 

良い会社の条件3「勝負強さ」

 

良い会社の経営者は勝負強さを持っている。

 

ライバルと競いあう気概を持ち、さらに、そのライバルに打ち克つ努力を継続していれば、自然と会社が成長するので、良い会社にするには経営者の勝負強さが欠かせない。

 

例えば、小さな中小企業から出発したマクドナルドの創業者であるレイ・クロックは自身の著書“成功はゴミ箱の中に”の中で、次のように話している。

 

「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知りたいものは全部転がっている。私が深夜二時に競争相手のごみ箱を漁って前日に肉を何箱、パンをどれだけ消費したかを調べたことは一度や二度ではない。強みを鍛え、付加価値に力を入れれば我々についてくることができずに競争相手は消滅していくだろう。」

 

ライバルは競合他社である必要はない。自分自身をライバルと捉え、昨日よりも今日、今日より明日、というように、高い目標に向かって経営努力を積み重ねる姿勢も立派な競争である。

 

兎に角、経営者の勝負強さなくして、良い会社など作れるものではない

 

 

良い会社の条件4「顧客満足度」

 

良い会社は顧客満足度を追求している。

 

顧客満足度が上がると客単価やリピート購入が増加傾向に転じるので、良い会社にするには顧客満足度を追求しなければならない。

 

顧客満足度の低下は、即、顧客離れに繋がり、会社成長の足を引っ張る。場合によっては、たった一回の顧客軽視の姿勢が、取り返しのつかない事態を招くこともある。

 

顧客満足度の追求は、さらに良い会社を目指すための探求心を高める効果があるので、良い会社を作る必須条件といっても過言ではない。

 

 

良い会社の条件5「社員満足度」

 

良い会社は社員満足度を追求している。

 

社員満足度が上がると、会社の生産性と業績が上がるので、良い会社にするには社員満足度を追求しなければならない。

 

また、自分の私欲よりも、社員の満足度を優先している経営者の周りには、良い社員が集まるものだ。

 

社員満足度を追求している中小企業は決して多くない。自分の私欲は程々にして社員の満足度を優先する経営者の姿勢は、良い会社を作るために欠かせない条件である。