社長の仕事|中小企業の経営者がやるべき仕事内容と仕事の重要性

社長の仕事|中小企業の経営者がやるべき仕事内容と仕事の重要性

 

中小企業の社長の仕事はじつに幅広い。

 

社長が本来やるべき仕事である経営マネジメントだけでなく、プレイヤーとして現場の仕事もやらざる得ないケースもある。

 

この記事では、中小企業の社長がやるべき仕事内容、並びに、社長の仕事の重要性について、詳しく解説する。

 

 

社長の仕事の重要性

 

中小企業は、社長の仕事の質で会社の業績が決まる。

 

つまり、社長の仕事が企業の生命線になり、社長の仕事の質が上がれば、会社の業績も自然と上向く。

 

中小企業においては、社長が本来やるべき経営マネジメントがおざなりになっているパターンが少なくないが、この領域の仕事の質が低下すると、会社は簡単に衰退する。

 

ひと言に経営マネジメントといってもその範囲は膨大になるが、最低限やるべき社長の仕事は「進化・牽引・勉強」の3つの仕事である。

 

会社の成長発展を実現するには、社長が絶えず進化すること、組織をけん引するためにリーダーシップを発揮すること、進化やリーダーシップを体現するための勉強を続けることが欠かせない。社長が最低限やるべき仕事について、順を追って詳しく解説する。

 

 

社長がやるべき仕事内容「進化」

 

中小企業の社長がやるべき仕事は「進化すること」である。

 

社長(会社)が進化すれば、経営資源が一段と最大化・最適化されて、或いは、事業の競争優位性が保たれて、会社の成長発展が一段と加速するからだ。

 

企業の事業活動(存続)は競争ありきの資本主義経済の上に成り立っているので、社長が進化することを止めると、その瞬間からライバルとの差が開き、何れ市場競争から脱落することになる。

 

つまり、進化なくして企業の存続はあり得ず、進化することが社長の絶対条件であり、社長のやるべき重要な仕事になるのだ。

 

社長の仕事として、会社の進化を定着させるには、目標を掲げて、現状(現実)と目標の間にあるギャップを解消し続けることが欠かせない。

 

具体的には、時には視点をズラして、或いは、未来やライバルを見つめて、経営課題を整理し、課題解決の目標を設定し、目標必達に向けて経営改善を推進することが社長のやるべき仕事内容になる。

 

【関連記事】会社の経営改善を成功させる3つの法則|正しい経営改善手法が分かる

 

 

社長がやるべき仕事内容「牽引」

 

中小企業の社長がやるべき仕事は「牽引すること」である。

 

社長がリーダーシップを発揮して組織をけん引すれば、組織の力が一点に集中して、或いは、組織力が一段と引き上がり、会社の成長発展が一段と加速するからだ。

 

事業は人なりの言葉通り、事業活動は人(社員・組織)の上に成り立っているので、社長が組織をけん引することを止めると、途端に組織力が低下し、それにつられて業績も悪化する。

 

つまり、企業存続のためにリーダーとして組織をけん引することが社長の絶対条件であり、社長のやるべき重要な仕事になるのだ。

 

社長の仕事として、組織をけん引するには、リーダーとしての資質を身に付けて、果敢にリーダーシップを発揮することが欠かせない。

 

具体的には、社員や顧客の幸せを優先する、周囲に喜びを与える、全ての責任を背負うマインドを持つことが社長のやるべき仕事内容になる。

 

【関連記事】リーダーに必要な3つの条件・資質|経営者・社長・リーダーの役割り

 

 

社長がやるべき仕事内容「勉強」

 

中小企業の社長がやるべき仕事は「勉強すること」である。

 

社長が勉強するほど、進化のスピードと共に、組織をけん引するリーダーシップ力が高まり、会社の成長発展が一段と加速するからだ。

 

また、一度社長になると、本気で怒ってくれる人や誤りを正してくれる人がいなくなるので、自己研鑽するための勉強を怠ると、高確率で会社経営に失敗する。

 

つまり、会社経営を成功に導くために責任もって勉強することが社長の絶対条件であり、社長のやるべき重要な仕事になるのだ。

 

社長の仕事として勉強の成果を上げるには、会社の事業活動以外の時間(就業時間外・土日祝日等)を有効に使って勉強すること、そして、勉強したことを自社の経営環境にフィットするようにアレンジして実践することが欠かせない。

 

具体的には、進化と牽引力を高める勉強に加えて、社長の重要な仕事のひとつである「決断スキル」を磨くために、財務会計スキル、マネジメントスキル、コミュニケーションスキル等を高める勉強が社長のやるべき仕事内容になる。

 

【関連記事】経営を学ぶ|社長・起業家・後継者のための実践経営学

 

 

中小企業の社長がやるべき3つの仕事

 

最期に、中小企業の社長がやるべき3つの仕事について、おさらいする。

 

社長が最低限やるべき仕事は「進化・牽引・勉強」の3つの仕事である。

 

社長が絶えず進化し、組織をけん引するためのリーダーシップを発揮し、進化やリーダーシップを体現するための勉強を続けている限り、会社は自然と成長する。

 

逆に、社長がたった一つでもやるべき仕事を放棄すると、そこが弱点となり、会社の衰退リスクを生み出す。

 

特に、自分を律する力を養うために、社長の仕事として勉強を続けることは成功社長の必須条件といっても過言ではない。