経営者(社長)がリーダーとして企業の成長発展をけん引するには、相応の条件(資質)を身に付けることが欠かせない。
社長のリーダーシップは、顧客や社員からの信用の土台になり、強いては、会社の発展の必須条件になるからだ。
この記事では、リーダーに必要な3つの条件・資質、並びに、経営者・社長・リーダーの役割りについて、詳しく解説する。
リーダーの条件(資質)とは何か?
最も重要なリーダーの条件(資質)は、理屈抜きで他人を虜にする人間的魅力である。
リーダーの肩書や理屈に本心から従う人間(社員・部下等)は殆ど存在せず、むしろ、肩書や理屈を全面に出すほど人間は白ける。
従って、肩書や理屈抜きで他人を虜にする人間的魅力が、リーダーとしての必須条件(資質)になる。
成功している経営者(リーダー)ほど数字を見ていない、という主張を見かけるが、これは理屈一辺倒の会社経営(生き方・在り方)は失敗リスクが高いことを揶揄した表現といえる。
実際に成功している社長は数字をしっかり見ているが、数字以上に理屈以外の部分、例えば、社員の心、顧客の心、周囲の努力や仕事の経過等をよく見ている、と言うことである。
最も重要なリーダーの条件(資質)は、理屈抜きで他人を虜にする人間的魅力になるが、そうした人間的魅力を磨くために必要な条件(資質)がある。
一つ目は「先に与える」、二つ目は「人を喜ばせる」、三つ目は「責任を取る」ことである。それぞれの条件(資質)について、詳しく解説する。
人間的魅力のあるリーダーほど「先に与える」ことを実践している。顧客や社員に対して、先に利益を与えることが自分の利益になることを意識し、相手の利益を優先する言動を徹底している。先に与えられた者の利益が大きいほど、返ってくる利益が大きくなり、更に、リーダーとしての評価も高くなる。
人間的魅力のあるリーダーほど「人を喜ばせる」ことを実践している。他人の喜びを自分の喜びとして、自分の幸せよりも顧客満足度や社員満足度を追求している経営者(リーダー)などは典型になる。他人の喜びが大きいほど、返ってくる喜びが大きくなり、更に、リーダーとしての評価も高くなる。
人間的魅力のあるリーダーほど「責任を取る」ことを実践している。責任は上に立つ人間が取るものである。従って、組織のトップに立つリーダーは、自分の失敗だけでなく、他人の失敗も取る姿勢(覚悟)が欠かせない。責任を取るほど、他人からの信頼が増し、更に、リーダーとしての評価も高くなる。
経営者・社長・リーダーの役割りは、組織をけん引し、幸せな結果を出すことである。
組織をけん引するには、顧客や社員からの信頼が不可欠であり、その信頼を勝ち取るためにはリーダーとしての人間的魅力が欠かせない。
リーダーに人間的魅力さえあれば、多少の欠陥があっても幸せな結果を出すことができるのか、という疑問が浮かぶかも知れないが、人間的魅力さえあれば大概のことは成功する。
不思議なことに、リーダーの人間的魅力が大きいほど、そのリーダーの弱点を補う人間が沢山集まるからだ。
事業は人なりの言葉通り、事業活動は人の上に成立している。つまり、経営者・社長・リーダーなど、人をけん引する立場にあるリーダーの成功は、人間的魅力が必須条件になるのだ。