数字を活用して事業を拡大する方法|数字なくして事業の拡大なし

数字を活用して事業を拡大する方法

 

数字の活用は、事業拡大に欠かせない。

 

なぜなら、数字ほど事業の状況を正確かつ客観的に捉える道具はないからだ。

 

この記事では、数字を活用して事業を拡大する方法について、詳しく解説する。

 

 

数字の活用なくして事業の拡大なし

 

事業拡大の成功は、数字の活用で決まる。

 

事業活動の結果は全て数字に表れるので、事業拡大のプロセスを数字で管理しなければ、事業拡大の方法、或いは、事業拡大の戦略の正否を確かめる術が無くなる。

 

つまり、数字の活用なくして、事業拡大を成功に導くことはできないと言っても過言ではないのだ。

 

事業拡大を後押しする数字の活用方法は沢山あるが、例えば、次のような数字の活用方法は事業拡大に大いに役立つ。

 

数字の活用例

☑経営者と社員が同じ数字を共有する

 

☑事業拡大の計画と目標に、必ず数字を加える

 

☑事業拡大活動の結果の検証に、必ず数字を使う

 

☑BSやPLの数字を分析し、事業拡大活動の正否を判定する

 

☑アプロ―チ件数と成約件数を数値化し、アプローチ手段の効果を判定する

 

☑営業訪問回数や時間と営業成約件数の相関関係を検証し、営業効果を最大化する

 

☑電話対応の時間を測定し、短縮改善の時間目標を設定する。或いは、電話対応の満足度評価を数値化し、対応品質の改善目標を設定する

 

以上のような数字の活用方法は、事業活動の精度を高め、事業拡大の成功率を飛躍的に高める。

 

事業拡大のプロセスや未来予測は数字で説明・検証できる。数字を意識し、数字の背景を理解し、数字を予測する姿勢が、事業活動の精度を高め、結果として、事業拡大のスピードを速めてくれるのだ。

 

 

事業拡大の必須ツール

 

事業拡大に数字の活用が欠かせないが、なかでも管理会計は必須ツールになる。

 

管理会計とは、会社の数字を有益な情報に変換、管理、運用し、会社の経営分析力を高める会計手法のことだ。

 

管理会計は、自分の会社の数字を使い、自分の会社の事業活動の成果を高めるための会計手法なので、どんな会社にも当てはまる公平性の高い公式や数式がメインの財務分析とは似て非なるものになる。

 

事業拡大のために、どの数字を拾い、どの数字の背景を理解し、どの数字を目標とすべきか、など等、経営者の数字力のみならず、創造性も求められるのが管理会計の本質であり、管理会計の運用が事業拡大を後押しする。

 

 

事業拡大は管理会計の精度で決まる

 

管理会計は、原則、四則演算(加減乗除・+-×÷)の世界なので運用は簡単だ。

 

例えば、売上成長率営業利益率の現状分析や目標設定も管理会計の範疇に入り、管理会計の運用精度が高まるほど、事業拡大の成功率が上がる。

 

事実、好調企業ほど管理会計の運用精度が高く、不調企業ほど管理会計の運用精度が悪い。(中小企業の管理会計未導入率80%と中小企業の赤字経営率70%は概ね相関が取れている)

 

経済環境は加速度的に多様化しているので、経験と勘に頼った行き当たりバッタリの経営では、どこかで事業拡大の限界が訪れる。

 

資本力に乏しい中小企業ほど、たった一つの経営判断のミスが致命傷になるので、数字という正しい根拠情報なくして事業拡大は不可能といっても過言ではない。

 

伊藤のワンポイント
 

事業活動の結果は全て数字に表れます。数字は、次の一歩の手がかり、目指すべき座標、迷った時の羅針盤、ミスを感知する警報など等、事業拡大を支える重要な役割を担っています。ですから、数字を無視した事業運営に成功はなく、拡大しないだけならまだしも、大概は衰退します。