経営コンサルタントの注意点(2)|経営コンサル契約を解除するベストタイミングは?

経営コンサルタントの注意点|経営コンサル契約を解除するベストタイミングは?

 

経営コンサルとの契約解除のタイミングを誤ると、会社の業績が一気に悪化することがある。

 

例えば、わたしの経験上、ほぼ100%の確率で失敗するコンサルとの別れ方がある。

 

それは、経営コンサルの指導に基づいた経営改善の成果を、経営者自身の手柄(能力)と勘違いして、コンサル契約を解約する別れ方だ。

 

経営者が自信過剰に陥り、十分な経営能力が身についていない段階でコンサル契約を解約すると、ほぼ100%の確率で、コンサル契約を解約した途端に業績が悪化に転じ、ひどい会社は倒産までいく。

 

業績改善の兆しがない経営コンサルは論外なので、すぐに解約しても問題ないが、しっかり経営改善の成果を出している有能な経営コンサルであれば、無理にコンサル契約を解除する必要はない。

 

会社の成長を阻害する経営課題は、周囲の環境変化と共に絶えず生み出されるので、経営コンサルとの契約解除は慎重に進めた方が良い。

 

どうしても、コンサル報酬を節約したいのであれば、面談回数を減らすなどして契約内容を変更した方が得策だ。

 

 

経営コンサル契約を解除するベストタイミングは?

 

経営コンサルと共に会社の成長を実現し、経営者ひとりの采配で重要な決断を下せる自信がついてきた。

 

この境地までたどり着き、経営コンサルへの依存度が低くなってきたら、契約解除のタイミングを検討しても良いだろう。

 

経営コンサルとの契約解除は、タイミングが重要になるが、次の3つの基準を満たしていれば、契約解約後の失敗リスクが少ない。

 

☑売上が拡大傾向

 

☑売上総利益高営業利益率が10~20%(※1)

 

☑1人1時間当たりの付加価値が過去最高水準

 

重要な決断を自信を持って采配でき、なお且つ、上記3つの条件を満たしていれば、経営コンサルとの契約を解除して、経営者の力量を試してみる良い時期かも知れない。

 

ただし、油断と驕りは厳禁だ。

 

会社の経営状況が好転して利益が増加すると、経営者の油断と驕りが表面化し易くなり、例えば、気が大きくなり散財したり、社員や取引先に横柄になったりと、知らぬ間に態度が変化するケースは少なくない。

 

こうなると、業績悪化は時間の問題になる。

 

さらに、会社の倒産原因は会社の業績が好調な時に作られることが多いので、経営者は、いつなんどきも気を緩めることなく、会社経営と向き合う覚悟が必要だ。

 

何れにしろ、経営コンサルとの別れどきで一番大切なのは、経営者の気の持ちようで、経営コンサルと別れた後も、驕ることなく謙虚な姿勢を貫けるか否かが、その後の会社経営を左右するといっても過言ではない。

 

※1:売上総利益高営業利益率10%を確保できていても、営業利益金額が小さいと安定経営が困難になるので、必ず売上と営業利益金額の拡大も忘れてはならない

 

 

経営コンサルを継続し、経営者が身を引くケースもある

 

経営コンサルタントの契約は継続するが、経営者自身が身を引くというパターンもある。

 

後継者に社長の座を譲り、後継者に対して経営コンサルの指導を移行するパターンだ。

 

一般的には、後継者に社長の座を譲ると同時に経営コンサルとの契約を解除すると、後継者の失敗リスクが高まる。

 

恵まれた環境下ほど、後継者の経営能力が磨かれないので、少なくとも、経営者自身が後継者の経営能力を見極めるまでは、コンサル指導を継続した方が良いだろう。

 

➡NEXT「経営コンサルの活用法と失敗事例」へ

 

 

 

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