経営コンサルの活用ノウハウ1|コンサルのミスマッチを防ぐ方法

経営コンサルの活用ノウハウ1|コンサルのミスマッチを防ぐ方法

 

経営コンサルタントを活用するうえで注意すべき点は「ミスマッチを防ぐ」ことである。

 

例えば、会社が抱えている経営課題の本質と経営コンサルタントの専門分野がマッチしないと、かなりの高確率でコンサル指導が失敗に終わる。

 

経営コンサルタントの専門分野は多岐にわたる。例えば、会社経営全般に強いタイプ、会計分野の専門家タイプ、売上拡大の営業系タイプ、生産性改善のコストカットタイプ、組織改革の人事系タイプ、ネット活用のITタイプなど等、挙げたらキリがない。

 

当然ながら、解決すべき課題と経営コンサルの専門分野がマッチしないと、期待する成果は上がらず、大概は、コンサルとのミスマッチがきっかけで、会社が衰退する。

 

経営コンサルとのミスマッチを防ぎ、コンサルの活用効果を上げるには、経営者が数字に強くなることが最も効果的だ。

 

なぜなら、経営者の数字力が高まると、会社の業績理解が深まり、会社が抱えている経営課題の本質を的確に捉えられるようになるからだ。

 

また、経営者の数字力が高いと、経営コンサルの指導効果を正しく測定できるようになるので、経営コンサルのミスマッチを防ぎ、なお且つ、コンサルの活用力が一段と高まる。

 

 

経営コンサルの活用に欠かせない数字力の高め方

 

経営コンサルのミスマッチを防ぎ、なお且つ、コンサルの活用力を上げるには経営者の数字力が肝になるわけだが、数字に弱い経営者であっても問題ない。

 

数字に弱くても数字に強い参謀役をつけることで経営者の数字力を補強することができるし、事実、数字に強い参謀役を上手に活用して、業績拡大を実現している会社は数多にある。

 

最も避けるべき行為は、数字力を軽視し、経営課題を曖昧にすることで、この状態で闇雲に経営コンサルを選んでも、ミスマッチに陥るだけになる。

 

例えば、他社よりも原価水準が高い会社が、売上拡大の営業系コンサルに仕事を依頼した場合、売上上昇とともに原価も上昇し、結果、営業利益がさほど増加しないことがある。

 

売上が増えるほど赤字金額が拡大するケースはよくあることだが、この場合は、原価水準を改善した後に、売上拡大の営業系コンサルに仕事を依頼するのが正しい順序になる。

 

会社の数字を深く理解し、経営課題の本質を捉えることができれば、経営コンサル選びに困ることも、ミスマッチに陥ることもなくなる。そして、経営コンサルとのミスマッチが解消されれば、コンサルの活用効果は自ずと最大化される。