会社の数字が分かると事業が成長する|数字力は社長と幹部の必須スキル

 

数字の妙(妙=極めて良いこと)は、客観的事実を明確に示すことだ。

 

目標も結果も、数字があった方が明快であり、数倍早く事実(ゴール)に近づくことができる。会社経営においても、数字の活用が定着している企業ほど業績が好調だ。

 

しかし、数字には“怖さ”もある。数字は容易に加工できるし、事実を脚色することもできる。数字の経過をしっかり観察しなければ、その数字の良し悪しも分からない。

 

当然、数字の背景を読み解かなければ、数字に踊らされて変な詐欺や投資案件に引っ掛かったり、対処を誤ったり、不安を煽られたりする。

 

数字は重要だが、数字の背景を探るための分析なくして、数字の妙は生まれない。

 

会社であれば、営業利益までしっかり見ること、現金の増減に着目すること、年計業績推移を毎月確認すること等、数字の背景をしっかり分析することが大切だ。

 

会社の数字が分かるほど、事業の成長を効率的にデザインできる。会社経営において、数字が全てではないが、数字を軽く見ると必ず足元をすくわれる。たかが数字、されど数字である。

 

 

数字が分かると好不調が見える

 

好調も不調も、かならず兆しがある。

 

会社の数字が分かると、好不調の兆しが手に取るようにキャッチできる。当然、好不調の足音に耳を澄ませて上手に会社経営すれば、自ずとうまく行く。

 

好調の兆しは、現金や利益の増加など、会社の数字からキャッチアップすることも大切だが、数字等の目に見える結果が表れる前に察知することの方が重要だ。

 

例えば、顧客の反応や社員の働く姿勢を日頃からしっかり観察していれば、事業活動の好不調が良く分かる。(社員の良い反応例:ハキハキ・イキイキ・ニコニコ・キビキビ等)

 

好調の足音は今の采配が正しい証拠なので、積極攻勢を強めれば、好調度合いが更に加速する。逆に、不調の足音は今の采配が間違っている証拠なので、不調を好調に変える采配に方針転換する必要がある。

 

とにかく、好不調の兆候を素早く捉えて、先手で対策を講じることが効率的に事業を拡大する秘訣だ。

 

また、好調の次は不調に転ずるのが世の常なので、好調な時ほど、不調を見越した堅実な采配を意識することも大切だ。