黒字経営は社長の社会的責任。決断を恐れず前に進め


黒字経営は社長の社会的責任だ。


赤字経営では、会社に関わるすべてのステークホルダー(社員、お客様、取引先、それらの家族等)を幸せにできないからだ。


ちなみに、黒字と赤字、経営の成果の差は「決断の精度」で決まる。


だから、社長は決断の精度を高めるために一所懸命学び、決断を恐れず、果敢に決断し続けることが求められる。


もちろん、決断には失敗がついて回るが、失敗から謙虚に学び、次の決断の成功に繋げる意識を持てば、徐々に決断の精度が上がり、会社経営の成果が大きくなる。


決断し、決断の責任を取ることは、社長にしかできない重要な仕事だ。


だからこそ決して手を抜かず、人任せにせず、決断を恐れず前に進むことが必要だ。


なお、決断は、会社に関わるすべてのステークホルダー(社員、お客様、取引先、それらの家族等)を幸せにすることを念頭に下すと、良い結果に恵まれるようになる。


誰かを幸せにする会社は、間違いなく周囲から愛され、末永く続く企業になる。


自分の欲徳を満たすために会社経営をするのではなく、他者の欲得を満たすために会社経営をすることが何よりも大切ということだ。


黒字経営をキープするために大切なこと


黒字経営をキープするために大切なことは、変化することだ。


時代の変化に適応できない会社は自然淘汰される。常に学び、変化し続ける会社が生き残るのだ。


例えば、


仕事の仕組みを工夫する、企業の魅力や商品の付加価値を磨く、新しい商品やサービスを開発する、人財育成を充実させて新しい能力を開花させる、時代の先端ノウハウやテクノロジーを取り込むなど、


自らが進んで変化を起こし、変化の量をコツコツ蓄積する会社は、顧客や人財に恵まれ、巡り巡って会社の業績が安定し、黒字経営がキープし易くなる。


今現在、赤字経営に陥っている、資金繰りに追われている、忙しいが口癖になっている会社は、変化の量が不足している可能性が高く、さらに言えば、真の経営が定着していない可能性が高い。


変化は、企業の生命線になる。


変化することを前向きに捉え、変化を恐れず、むしろ変化を楽しむ組織風土を作ることが繁栄の経営基盤を盤石にする。


なお、変化の起点は、前章の決断と同じで、会社に関わるすべてのステークホルダー(社員、お客様、取引先、それらの家族等)を幸せにすることを念頭に下すと、良い結果に恵まれるようになる。


(この記事は2025年12月に執筆掲載しました)


筆者プロフィール

ビジネスコンサルティング・ジャパン(株)代表取締役社長 伊藤敏克。業界最大手の一部上場企業に約10年間在籍後、中小企業の経営に参画。会社経営の傍ら、法律会計学校にて民法・会計・税法の専門知識を学び、2008年4月に会社を設立。一貫して中小・中堅企業の経営サポートに特化し、どんな経営環境であっても、より元気に、より逞しく、自立的に成長できる経営基盤の構築に全身全霊で取り組んでいる。経営者等への指導人数は延べ1万人以上。主な著書「小さな会社の安定経営の教科書」、「小さな会社のV字回復の教科書」