経営課題の抽出・分類・分析フレームワークから改善策と解消策まで徹底解説

経営課題の抽出・分類・分析フレームワークから改善策と解消策まで徹底解説

 

経営課題とは、企業の成長発展を阻害する将来リスクのことである。

 

企業衰退の根本原因を辿ると、経営課題の見落としに行き着くので、日頃から経営課題と向き合い、経営課題を解消すべく改善努力を継続することほど重要なことはない。

 

この記事では、経営課題の抽出・分類・分析フレームワークから改善策と解消策に至るまで、詳しく解説する。

 

経営課題を見落とすと、企業は100%の確率で衰退するので、是非とも、参考にしてほしいと思う。

 

 

 

経営課題とは

 

経営課題とは企業の成長発展を阻害する将来リスクのことである。

 

経営課題で一番厄介なことは、会社経営を取り巻く環境の変化と共に、経営課題も変化することである。

 

従って、変化に鈍感な会社、或いは、経営課題の改善や解決を先送りするような会社は、時の経過と共に会社の衰退リスクが山積し、少しのきっかけで経営が破たんすることがあり得る。

 

わたしの経験上も、企業衰退の根本原因は「経営課題の見落とし(見誤り・見過ごし)」にあるので、会社経営において、経営課題の扱いほど重要なものはない。

 

安定経営を実現するには、経営課題の抽出・分類・分析フレームワークの活用法と共に、経営課題の改善策と解消策を深く理解することが欠かせないのだ。

 

 

経営課題を抽出するフレームワークその1

 

経営課題を抽出するフレームワークは様々あるが、この記事では二つのフレームワークを紹介する。

 

まずひとつ目に紹介する経営課題を抽出するフレームワークは「スワット分析」である。

 

スワット分析とは、自社の強みと弱み、外部の機会と脅威を明らかにして、会社を更なる成長に導く経営戦略を考えるための経営課題の分析手法のことである。

 

経営課題の抽出に活用できる、最もポピュラーなフレームワークでもある。

 

 

なお、具体的な分析手法は「スワット分析で会社の強みと弱みを知る方法」で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてほしい。

 

スワット分析で会社の強みと弱みが明らかになると、強みを磨くための経営課題と、弱みを克服するための経営課題の両面を考えることができるので、積極的に活用してほしいと思う。

 

 

経営課題を抽出するフレームワークその2

 

ふたつ目に紹介する経営課題を抽出するフレームワークは、会社経営を取り巻く様々な側面からリスクと確実性の両面を分析し、経営課題を抽出するフレームワークである。

 

会社経営を取り巻く様々な側面から想定される経営課題を全て書き出し、次のフレームワークに当てはめると、対処すべき経営課題を抽出することができる。

 

 

会社経営を取り巻く側面は、「C:顧客(Customer)」、「M:市場(Market)」、「R:競合(Rival)」、「E:経済(Economics)」、「E´:環境(Ecology)」、「P:業績(Performance)」、「P:政治(Politics)」、「S:社会(Society)」、「T:技術(Technology)」、「G:世界(Global)」の10項目は必須である。

 

複数人のワークショップ形式で、上記項目の経営課題を全て書き出し、フレームワークに当てはめると、経営課題の抽出が効率的に行える。

 

 

経営課題の書き出し例(抽出例)

 

経営課題の抽出は、将来リスクや確実性の大小関係なく、あらゆる経営課題を書き出すことが、経営課題の本質に迫る秘訣である。

 

また、将来の変化が自社の事業構造にどのような影響を与えるのかをあらゆる角度から検証し、徹底的に経営課題を洗い出すことも経営課題の本質に迫るうえで重要なことだ。

 

経営課題の書き出し例(抽出例)は下表の通りである。

 

経営課題の書き出し例(抽出例)
項目名

経営課題の書き出し例(抽出例)

C(顧客) 顧客の高齢化に伴う売上の低迷
M(市場) 市場縮小に伴う売上の減少
R(競合) 競合の台頭に伴う収益性の低下
E(経済) 景気悪化に伴う消費の低迷
E´(環境) 環境破壊や大気汚染の深刻化に伴う商品需要の低迷
P(政治) 不安定な政治に伴う消費の低迷
P´(業績) 売上・利益・現金が適正水準にない
S(社会) 若年層の価値観の変化に伴う需要の減少
T(技術) テクノロジーや社会インフラの進歩に伴う商品の陳腐化
G(世界) 不安定な世界経済の影響で円相場が乱高下し、国外利益が不安定

 

 

経営課題の分類・分析法

 

前章で解説した経営課題を抽出するフレームワーク(下図参照)は、経営課題の分類と分析にも活用できる。

 

 

例えば、リスクと確実性が大きい経営課題は早急に対処すべき課題に分類し、確実性が大きくリスクが小さい、又は、確実性が小さくリスクが大きい経営課題は対策案を手元に用意(保持)すべき課題に分類し、確実性と将来リスクが小さい経営課題は保留すべき課題に分類すると、経営課題が明快に分類され、その後の解決策の検討も容易になる。

 

付箋に書き出した経営課題をフレームワークに貼りつけるだけで、経営課題の分析と分類ができるので、効率的でもある。

 

なお、経営を取り巻く環境は、時の経過共に絶えず変化するので、経営課題の分析・分類は定期的に行うことが望ましい。

 

当然ながら、周囲が変化しているにも関わらず、経営課題の分析・分類を放置することは、衰退リスクを高めるだけなので、決してなおざりにしてはならない。

 

 

経営課題の改善・解決策

 

経営課題の改善・解決策は、目標設定が出発点になる。

 

なぜなら、経営課題の改善や解決は、目標に対して動くことから始まるからだ。

 

経営課題を改善・解決するための目標を掲げて、現状と目標のギャップを捉ることができれば、目標達成に向けた活動が明らかになり、効率的に経営課題の改善・解決を推進することができる。

 

なお、目標設定のノウハウに関しては「目標を掲げて事業を拡大する方法」の記事で、目標の改善・解決法は「PDCAサイクルで会社の成長を加速する」の記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてほしい。

 

また、目標設定には、数値目標も活用し、PDCAサイクルの計画・検証の精度を上げることも忘れてはならない。

 

さらに、経営課題を改善・解決するための活動は、常にマイナスリスクを検証しながら進めることも重要で、万が一、経営課題を改善した後に想定以上のマイナスリスクが表面化した場合は、間髪入れずに元に戻すといった対処を取ることも忘れてはならない。

 

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