ベンチマークマーケティング

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競合ベンチマークで事業を拡大する方法|競合ベンチマークのメリット・デメリット

競合ベンチマークで事業を拡大する方法

 

ベンチマークとは、建築物などの位置や高さなどの水準点または基準点に用いる測量用語である。

 

経済分野においても、水準点や基準点を示す比較指標(ベンチマーク)として、IT、金融、投資、或いは、会社経営の営業・マーケティングや研究開発の現場でも広く活用されている。

 

例えば、競合企業を比較指標としてベンチマークし、自社が抱える経営課題を解決する方法、或いは、新しい商品やサービスを開発する方法はベンチマーキングの典型例である。

 

比較指標として競合をベンチマークすると、現状(自社)と目標(競合)のギャップが明確になるので、やるべきことが明らかになり事業活動の生産性が一段と上がる。

 

つまり、ベンチマークの活用次第で、営業・マーケティングや研究開発の効率が向上し、事業拡大のスピードが一段と加速するのだ。

 

ベンチマーキングは小さな会社であっても、経営者のヤル気ひとつで実践することができる優れたマーケティング手法でもある。

 

例えば、小さな中小企業から出発したマクドナルドの創業者であるレイ・クロックは自身の著書“成功はゴミ箱の中に”の中で次のように語っている。

 

「競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知りたいものは全部転がっている。私が深夜二時に競争相手のごみ箱を漁って前日に肉を何箱、パンをどれだけ消費したかを調べたことは一度や二度ではない。強みを鍛え、付加価値に力を入れれば我々についてくることができずに競争相手は消滅していくだろう。」

 

これなどは、競合ベンチマークの好例である。

 

事実、競合を比較指標としてベンチマークして、徹底的に競合を分析し、自社の経営課題を次々と解決していったマクドナルドは、世界的企業に成長した。

 

 

競合ベンチマークの弊害とは

 

事業を拡大するうえで競合をベンチマークすることは有効な手段ではあるが、弊害もある。

 

それは、会社組織全体の発想力や創造性が抑制され、革新的なビジネスアイデアが生まれなくなる、ということである。

 

例えば、ライバル関係にある競合企業をベンチマークすると、そのライバル企業の商品なりサービスを少し上回る程度の水準が目標になってしまう。

 

こうなると、組織の思考がライバル企業のベンチマークに縛られ、発想力や創造性に富んだ世界を変えるような革新的なビジネスアイデアが生まれにくい土壌が定着してしまう。

 

ちなみに、革新的な商品やサービスを数多く生み出したアップル社創業者のスティーブ・ジョブスは、他人と自分を比較するベンチマークを徹底的に嫌った。

 

折にふれてライバル企業に勝つための比較や妥協の無意味さを指摘し「僕たちの天命はそこにはない。他社には絶対に真似が出来ない、そして、真似しようとすら思わないレベルの革新を続ける。次にどんな夢を描けるか、僕たちにとってはそれがいつも重要なのだ」とも語っている。

 

また、ジョブスが尊敬するウォルト・ディズニーはひとつの成功に満足せず、「次はもっとすごいものを、みんながあっと驚くものを」と夢を追い続け、「次回作こそが最高傑作」と言い続けた。

 

 

競合ベンチマークで事業を拡大する方法のまとめ

 

競合のベンチマークは、事業拡大のスピードを加速する一方で、発想力や創造性を低下させる弊害がある。

 

大切なのは、ベンチマークのメリットとデメリットを理解した上で、時と場合に応じて、柔軟にベンチマークを活用することである。

 

例えば、中小企業においては、どんなスタッフでも理解しやすい競合ベンチマークは、日々の仕事の効率を高める有効な指標になるし、経営改善の具体的目標にもなり得る。

 

一方で、新しい商品やサービスを考える場合は、競合のベンチマークに縛られ過ぎず、自由な発想や創造性を持った意見を大切にする思考が必要だ。

 

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