指導者として大切なこと|優れたリーダーの資質・条件・心得

指導者の5つの条件|優れたリーダーのあるべき役割・資質・心得

 

優れた指導者の条件は5つある。

 

知識、熱意、洞察力、責任感、無欲、である。

 

この記事では、指導者として大切なこと、並びに、優れたリーダーの資質・条件・心得について、詳しく解説する。

 

 

指導者の条件1「知識」

 

指導者の条件1は「知識」である。

 

指導の良し悪しは知識、つまり、基本で決まる。

 

仕事や業務知識だけでなく、会社経営の基本から組織論やリーダー論に至るまで、知識量(基本力)が指導効果を左右する。

 

また体験を通じた知識をたくさん持つことも重要だ。体験という裏付けのある知識はリアリティーがあるので、理屈っぽくならず、相手に抵抗なく伝わるからだ。

 

豊かな知見と豊富な経験値は指導者の基礎的力量を高めるだけでなく、指導者としての風格と威厳をも高める重要な要素だ。

 

指導者の条件2「熱意」

 

指導者の条件2は「熱意」である。

 

指導者の熱意は重要だ。会社経営の成果は、経営者の能力×思考×熱意で決まるが、指導も一緒だからだ。

 

指導者の執念や向上心がなければ、良い指導はできないし、指導し続けることを心から楽しむこともできない。

 

指導者の熱意が部下に伝播すれば、指導効率は飛躍的に上がる。何より、熱意なき指導者に、部下はついて来ない。

 

また、指導内容や指導の本意が瞬間的に伝わらないことがあったとしても、熱意があれば、時の経過と共に部下(教え子)の理解が得られやすく、教えが腑に落ちた瞬間に指導内容が一気に開花することが多々ある。

 

成果に恵まれなくても、たとえ思うような結果が出なくても、指導者であれば熱意を手放してはならないのだ。

 

 

指導者の条件3「洞察力」

 

指導者の条件3は「洞察力」である。

 

指導する上で洞察力も重要になる。なぜなら部下の性格や能力は十人十色だからだ。

 

部下のマネージメントやコミュニケーションを円滑に遂行する、或いは、部下の希望や不安を見極めるには洞察力が欠かせない。

 

洞察力は、観察力、分析力、客観性、先見性などを発揮することで磨かれるが、とにかく、一人ひとりの部下にフィットした指導を実現するには、洞察力が不可欠で、この力が不足すると、指導効果が著しく低下し、場合によっては離職が加速する。

 

洞察力をもって部下に寄り添い、部下の状況・環境・性格等に応じてオリジナルの指導を提供することが、指導者としての力量と評価を高める確かな方法だ。

 

 

指導者の条件4「責任感」

 

指導者の条件4は「責任感」である。

 

指導者にとって責任感も重要な要素になる。部下の失敗を自分の責任として考えることができるか否かが、良き指導者の分岐点になる。

 

指導者が責任を背負う姿勢を見せるほど、部下は安心して身を委ねるものだ。さらに、部下はそうした指導者の背中を見て育つので、指導者の責任ある言動は、部下を育てる良き手本に繋がる。

 

また、責任感は、反省や内省の源泉にもなるので、たとえ指導に失敗したとしても、その失敗体験から成功ノウハウの芽が生まれやすくなる。

 

自分の失敗だけでなく、部下や周囲の失敗をも活かす力量が身につくので、成長のスピードが極めて速く、たった一度の指導者人生で大成功を収めることもできる。

 

指導者の条件5「無欲」

 

指導者の条件5は「無欲」である。

 

無欲とは、部下の利益を誠実に考え、部下の利益を最優先するということだ。

 

自己利益を考えた言動に陥るのではなく、部下の利益を優先する言動に徹することが出来れば、部下からの信頼が厚くなり、細かく指導せずとも、部下が自分自身の力で育つ努力を始める。

 

また、人脈や成功ノウハウなど、与えられるものを率先して与えるほど、部下のモチベーションが上がり、指導者としての評価も上がる。

 

無欲であることは、指導者やリーダーのみならず、経営者や成功者の必須条件といっても過言ではない。

 

 

指導者として大切なこと

 

指導者として大切なことは「知識・熱意・洞察力・責任感・無欲」の5つの資質を磨くことだ。

 

この5つの資質が、先天的に備わっている人もいれば、経験を重ねながら身に付ける人もいるが、重要なのは、その気になれば、誰でも習得できるスキルだということだ。

 

そして、大切なことは、指導者の学び続ける姿勢である。

 

これが良い指導者という終着点はない。現状に満足せず、更に上を目指す姿勢を自ら示し、部下と共に成長できる指導者こそが、あるべき姿であり、部下が求める指導者である。

 

飛躍する人間は、必ずどこかで飛躍するきっかけに出会っている。誰とも出会うことなく自分で自分に火をつけるタイプは稀で、その殆どが、よき指導者との出会いなど、他人の影響で自分も燃えるタイプだ。

 

部下や教え子に飛躍のきっかけを与えたい指導者は、この5つの条件を意識した指導を心掛けることをお薦めする。