貢献したい想いを実現する術|貢献できる人財・企業になる方法

貢献したい想いを実現する術|貢献できる人財・企業になる方法

 

貢献したいという想いを持って会社に入社する新入社員や会社を創業する起業家は珍しくない。

 

また、多くの経営者も、雇用や納税で社会貢献したい、あるいは、商品やサービスを通して社会の発展に貢献したい等の貢献欲を持っている。

 

この記事では、貢献したい想いを実現する術、並びに、貢献できる人財・企業になる方法について、詳しく解説する。

 

 

貢献と奉仕の違い

 

奉仕とは、無私・無報酬の労働のことである。

 

一方の貢献とは、有形無形の自己資産(力量・財力・人脈・知識等)を何かに寄与することである。

 

奉仕も貢献も私利私欲のない世界観なので、どちらも素晴らしい姿勢ではあるが、奉仕は犠牲心がベースになり、貢献はお裾分けの精神がベースになるので、双方は似て非なるものである。

 

どういうことかと言うと、奉仕は、自分のお金・体力・時間等が尽きた瞬間に限界が訪れるが、貢献は、自己資産をキープ、あるいは、拡大し続ければ、いつまでも限界が訪れない。

 

つまり、奉仕は有限、貢献は無限ということだ。

 

 

貢献を実践し尽した人物例

 

江戸時代後期の実業家「二宮尊徳(通称:二宮金次郎)」は、貢献を実践し尽した人だった。

 

二宮尊徳は農村復興(農家再建)で手腕をふるったが、どんなに貧しい農家に対しても奉仕ではなく、貢献を選択した。

 

例えば、自分の資金を貸し付ける、あるいは、知識を惜しみなく寄与する等、原則、貢献をベースに農村等の復興・再建を推進した。

 

二宮は慎ましい生活を基本としていたので、散財することなく、一定の財力をキープしたまま、晩年に至るまで沢山の農村に貢献し続けた。

 

また、私利私欲に走るのではなく、社会に貢献すればいずれ自らに還元されることを、地で証明した人でもあった。

 

 

貢献できる人財・企業になる方法

 

二宮をまつる報徳二宮神社の尊徳像に、次の言葉が掲げられている。

 

「経済なき道徳(貢献)は戯言であり、道徳(貢献)なき経済は犯罪である。」

 

わたしの大好きな言葉のひとつだが、この言葉に触れるたびに背筋を正される。

 

「仕事で稼がなければ、貢献なんかできっこないよ。」

 

「社会に貢献したかったら、しっかり稼ぐための力量を磨きなさい。」

 

「モラルのない稼ぎ方は犯罪だよ。ちゃんと真面目に働いて社会に貢献しなさい。」

 

こんな声が聞こえてくる…。

 

会社に入社したら誰よりも貢献したい、同期の誰よりも会社に貢献して出世したい等の貢献欲を持っている若者は沢山いるだろう。

 

また、社員の給料を上げたい、雇用や納税で地元に貢献したい、商品やサービスを通じて社会の発展に貢献したい等の貢献欲を持っている社長さんも沢山いるだろう。

 

貢献のはじめの一歩は、貢献できるステージに上がることだ。

 

会社であれば現金水準や付加価値を高めること、個人であれば力量を高めて報酬や影響力を上げること等、他者にお裾分けできるだけでの自己資産を築くことが最初の一歩になる。

 

自己資産が一定量を超えたところから、他者への貢献サイクルを回すことが可能になり、他者に貢献するほど、自分の魅力や財力が高まり、いつまでも貢献できる人間(企業・人財)で在り続けられる。