在庫が回転すれば利益が増える

中小企業の経営者を支える経営ノウハウ情報局

在庫回転率の計算方法と適正水準

在庫回転率の計算方法と適正水準

 

商品がなければ会社の経営は成り立たない。

 

商品があるだけでも、会社の経営は成り立たない。

 

商品は販売されて初めて、会社に収益をもたらす。

 

当然ながら、会社の商品が在庫で眠っている限りは、会社の収益は一向に上がらない。

 

商品在庫が販売に展開(回転)してはじめて、会社の収益が生まれるのだ。

 

商品在庫が効率よく売上に転換されているかを計る経営指標を「在庫回転率」という。

 

在庫回転率は、主に、製造業、小売業、卸売業で重要視されている経営指標である。

 

在庫回転率は、商品が短期間で売れていれば高く、商品が長期間に亘って売れていなければ低くなる。

 

つまり、在庫回転率が高いほど、効率よく商品が販売されている、ということになる。

 

在庫回転率の計算式は下記の通りです。

在庫回転率(回)=〔年間売上高÷(商品在庫数×商品売価)〕

 

※商品在庫数×商品売価で商品在庫の売価金額を算定する。例えば、売上原価@50円の商品が100個あり、その商品の売価が@100円であれば、50個×@100円で5,000円になる。

 

例えば、年商が1,200万円で、商品在庫の売価金額が100万円であれば、在庫回転率は、1,200万円÷100万円=12回となる。

 

年間12回、在庫が回転しているということは、12ヵ月÷12回転=1ヵ月、つまり、在庫がひと月に1回転しているということになる。

 

⇒⇒おすすめ記事「儲かる在庫管理の方法」はこちら

 

 

在庫回転率の適正水準

 

中小企業の在庫回転率の適正水準は業種業態によって異なるが、一般的な適正水準は下記の通りである。

 

24回以上

在庫回転率が24回以上であれば優良水準である。在庫回転率が24回であれば、商品在庫が2週間で1回転していることになるので、効率よく商品が売上に転換しているといえる。

 

 

12~23回

在庫回転率が12~23回の範囲内であれば標準的な水準である。在庫回転率が12回であれば、商品在庫が1ヵ月で1回転していることになる。

 

 

6~11回

在庫回転率が6~11回の範囲内であれば要改善である。在庫回転率が6回であれば、商品在庫が2カ月で1回転していることになる。在庫管理に無駄がないか、チェックした方が良いだろう。

 

 

5回以下

在庫回転率が5回以下であれば売れ残り等、不良在庫を抱えている可能性が高い。

 

早急な改善が必要だ。また、不良在庫を抱えるリスクのほか、倉庫代等の保管費用の負担が重くなるデメリットも出てくる。

 

 

在庫回転率の適正水準には例外がある!?

 

在庫回転率の適正可否を判定するうえで、例外がある。

 

例えば、年に数回大量に輸入する品物や、年に1回しか生産・製造できない品物を扱う会社である。

 

このような会社は、自ずと在庫回転率が低くなる。一般的な会社よりも保管費用が過分にかかるので、一連の過分な費用を売価に反映させなければ、営業利益率が悪化するので注意が必要だ。

 

また、在庫回転率が低下すると、経営効率が悪化するが、在庫回転率を追求するあまり、商品欠品等の機会損失(※1)を招くのは避けなければならない。

 

一般的には12回~24回程度の在庫回転率(安全水準)でコントロールするのが良いだろう。

 

※1 機会損失:接客不足や商品欠品等で商品の販売機会を損失すること

 

➡NEXT「投資のタイミングと適正投資金額」へ

 

 

 

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